浮き指で体のバランスがおかしい男の子の成長痛が消えるまで

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元気な6歳の男の子がチャーミングなお母さんに連れられて来たのは1年前のことです。
その男の子は両足の甲の外側に痛みが出て、歩けなくなってしまいました。

病院でレントゲン写真を撮ってもらいましたが、とくに異常は見られません。
結局「成長痛」であると言われました。
お母さんはネットで当院を探し出してくださいました。

1.改善するまでの経過

1-1.1回目の来院

お母さんにお話をお伺いすると、
その男の子は現在、体操を習っているのですが、

  1. 親指に体重が載らない。
  2. 開脚して立つと、両膝が伸びない。
  3. 正座の状態から上体を後ろに倒すと、両膝が床から浮いてしまう。
  4. 足裏全体を地面に着けてしゃがむことができない。
  5. 走っているときによく転倒する。

というような症状があります。

1)~5)の症状を簡単に説明すると

  1. 浮き指の状態です。
  2. フトモモの前後の筋肉が硬くなって、ヒザを伸ばしにくくなっています。
  3. フトモモの前の筋肉が硬くなって、股関節が伸びづらくなっています。
  4. フクラハギの筋肉が硬くなって、足首が反りにくくなっています。
  5. スネやフクラハギの筋肉が硬いため、足首が反りにくくなっています。

足の裏をスキャナーで撮ると、とくに左足が浮き指になっていることが分かりました。

浮き指

左足の全指と右足の第5指が浮き指になっている。

アシックスの靴の中にインソールを入れました。

インソール

靴の中に米国製のインソールを入れてもらいました。

軽い整体を行なってこの日は終了。

1-2.2回目来院

インソールを入れた状態をチェックするために、20日ほどして来院してもらいました。
そのころの状態をお母様にお伺いすると

2)開脚して立っても、両膝が伸びる。
3)正座の状態から上体を後ろに倒すと、両膝が床にきちんと着く。
4)足裏全体を地面に着けてしゃがむことができるようになる。
5)走っているときに転倒しなくなる。

という変化が見られました。

子供は変化が速いですね。
みんながみんな、いつもこういう風になるとは断言できませんが、
子供は比較的変化が速いです。

1)そして足裏のスキャンを行なうと、左足の浮き指も以前よりは改善しています。

浮き指

20日ほどで浮き指がかなり改善している。

1-3.3回目の来院

初診日よりおよそ8か月後にいらっしゃっていただきました。
このころには両足の甲の外側に痛みはすっかりなくなっています。
軽い整体を行なってこの日も終了。

1-4.4回目の来院

初診日より1年が経ちました。
足裏をスキャンしてみると、足の指はしっかりと地面に着いています。

浮き指

1年後の足裏の状態。みごとに改善している。

浮き指はみごとに改善されて足が安定するので、全身の筋肉にバランスよく力がかかります。
もともと大変元気な子供さんですが、バランスがよくなってますますパワーアップしたように思えます。

2.成長痛の正体

「成長痛」と言われると、何となくみんなが成長の途中で感じるものだと思われがちです。
しかし成長痛のない子供さんもいます。
また逆に長期間これに悩まされる子供さんとお母さん、お父さんもいらっしゃいます。

現在、成長痛はトリガーポイントから来た痛みであるという英語の論文が出されています。
筋肉が使われすぎて硬くなり、それが血管を圧迫して血行を悪くします。
すると痛みを出す物質が作られ、それが神経を刺激する訳です。

ではなぜ筋肉が使われすぎるのでしょうか。
同じような生活をしていても、筋肉が使われすぎる子供さんとそうではない子供さんがいるのです。

それは足の捻じれと関係しています。
足に捻じれ・ゆがみがあると、足から上のスネやヒザやフトモモなどの筋肉に負担がかかるのです。
この捻じれやゆがみは外反母趾や浮き指の原因にもなります。

前足部内反と前足部外反

足の捻じれ・ゆがみの例
足の前半分の内側が上がっている足(左)と外側が上がっている足(右)

足のねじれの見方

こうやって足の変形(捻じれ・ゆがみ)を見ます。

この捻じれ・ゆがみは後天的に作られる場合もない訳ではありませんが、多くは先天的なものです。
ただ最近は子供の成長する環境が変わってきて、幼少期の環境の影響も大きくなっています。
これに合わない靴などの条件が重なることもあり、筋肉が使われすぎて、痛みを出すのです。

3.成長痛を解決する方法

ですから成長痛が出たら、子供さんの靴をシューフィッターに選んでもらい、
そのなかにインソールや足底板を入れて、足の捻じれやゆがみを補正してあげなければいけません。

子供用のインソール

子供用のインソール(米国製)

その上で硬くなった筋肉をマッサージして和らげ、最後にストレッチをします。
これを続けないと改善しづらいことがよくあります。
痛みが続く場合は専門家に診てもらうことが重要です。

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