足の親指の付け根が痛くて歩きづらい男性の症状が見事に改善

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右足の親指の付け根が痛くて、歩きづらいという71歳の男性の患者様がいらっしゃいました。
整形外科医院でリハビリを受けていましたが、痛みが取り除けません。
さらに靴屋さんで勧められた靴を購入し、中に入れる足底板を作ってもらったのですが、
やはり歩行中に痛みが出ます。

1、現在の状態

左右の親指がともに反り難いのが特徴的です。
反らしたときに左は痛みが出ませんが、右は親指の付け根に痛みが出ます。
また右親指の付け根の関節の周辺を押すと、痛みを感じるところがあります。

整形外科医院でレントゲン写真を撮ってもらい、
親指の付け根の骨同士が衝突していて、骨粉が見られることが分かりました。
医師には 無理して走ったりしないようにと注意を受けています。
症状から強直母趾(強剛母趾)の傾向があることになります。

社会人になってからの30~35年間、登山をされていたそうです。
現在は登山は止め、水泳に打ち込んでいらっしゃいますが、
ターンをするときに、右親指の付け根に痛みが出るとのことです。

また水泳以外にも、琵琶湖一周などのウォーキングにも参加されていますが、
長時間の歩行を行なった翌日には痛みが出るそうです。
ランニングもされていますが、そのときももちろん痛みが出ます。

この方は歩行するときにかなりの外股歩きになります。
足先を大きく斜め外側に向けているのです。
これはなるべく親指を反らさないで歩こうとしているのです。

地面を蹴るときに親指の付け根の軸を使う場合と
他の2~5指の付け根の軸を使う場合があるのですが、
この方は親指が反り難いので、後者の軸を使っています。

以前に胡坐(あぐら)をかいた姿勢でくしゃみをした際に腰の左に痛みが出て、
それ以来1年に1~2回の割合でギックリ腰になるそうです。

2.方針

2-1.過回内の防止

強直母趾は足が内側に倒れることによって起こる傾向があります。
足が内側に倒れることを足病学では「過回内」または「オーバープロネーション」といいますが、
まずはこれを防いであげなければいけません。

そこで構造的に優れたランニングシューズを購入していただき、
足底板を作ってその中に入れました。

普段履きの靴はよい構造のものをお持ちだったので、
それをお使いいただき、作った足底板を入れて履いていただくことにしました。

強直母趾は靴の選び方が重要ですが、
詳しくは「親指の付け根が反らなくなり、蹴るときに痛みが出る強剛母趾の治し方」に書いています。

足底板を入れたランニングシューズを履いていただき、
軽く走っていただきましたが痛みは出ません。

今度は普段履きに使っているウォーキングシューズの中に足底板を入れて
歩いていただきましたが、親指の付け根は大丈夫です。

ただし、ランニングシューズもウォーキングシューズも短い距離しか使っていませんので、
1~2週間使った上で、結果を報告していただくことにしました。

ご自宅内でも足底板を入れた靴を履いていただいている患者様もいらっしゃいますが、
この方には、米国の足病医が開発した特殊なサンダルを使用していただくことにしました。

2-2.マッサージとストレッチと包帯固定

フクラハギが少し硬いので、筋肉をマッサージしてからストレッチを行ないました。
また足の裏やスネの筋肉、フトモモの後ろの筋肉、臀部(お尻)の筋肉にも同様の施術を行ないました。
ご自宅でも行なっていただきたいため、自分でできるマッサージとストレッチをお教えしました。

また足の指の付け根に巻く包帯の巻き方もお教えしました。
痛みが出たときに巻けば楽になります。ソックスは包帯を巻いた足の上に履きます。

2-3.その他

水泳のターンの際の痛みはなかなか取り除くのが難しいと思われます。
足底板は水泳では使えないからです。
痛くない左足でプールの壁を蹴っていただくしか方法はありません。

ギックリ腰はすぐには結果が出ませんので、様子を見ていただくことにしました。
足の動きに異常があると、その異常な動きはヒザや腰にも影響を与えます。
足の動きがよくなれば、ギックリ腰は起こり難いものです。

3.まとめ

この方が行なったこと、及び今後行なう方がよいことは

  1. 構造的に優れたランニングシューズを購入する。
  2. 構造的に優れたウォーキングシューズはすでにお持ちになっている。
  3. 足底板を作り、それを上記の靴に入れて使う。初めは1つの足底板を入れ替えながらお使いになることをお勧めする。良いものでることが分かり、かつ入れ替えるのが面倒であればもう1つ作るのもよい。
  4. 家の中では特殊なサンダルを履いておく。
  5. もし痛みが強く出るときには足の指の付け根に包帯を巻く。
  6. 下肢の筋肉のマッサージとストレッチを行なう。
  7. 定期的に整形外科の医師に見ていただく。

 

 

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