家の中では親指のつけ根が痛いが、靴を履くと痛みが止まる?

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たいへん上品なご婦人がいらっしゃいました。
両方の足が外反母趾になっています。
家の中で歩くと左右の親指の付け根が痛いのですが、靴を履いてしばらく歩いたら痛みがなくなるというのです。
ふつうは靴を履いたら痛いけれども、靴を脱ぐと楽になるということがほとんどなのですが・・・

1.現在の症状

1-1.右股関節痛

親指の付け根の痛みのほかに、右の股関節の痛みもあります。
そして椅子に腰かけた状態で脚を組む際に、左のフトモモを上にして組むことはできるのですが、
右のフトモモを上にすることができません。
無理に組もうとすると右の股関節に痛みが出るのです。
1年ほど前からこの症状が出ています。

1-2.外反母趾・浮き指・強剛母趾

足の外観は次のような状態です。

両足の外観

両足の外観。第2指が大きく浮いていることが分かる。

足の裏をスキャナーで撮ってみました。

足の裏のスキャン画像

足の裏のスキャン画像

両足がともに外反母趾になっていて、第2指と第5指が浮き指の状態です。
とくに第2指は左右ともに大きく反ってハンマートゥの状態です。
そのため左第2指は指の背の部分が靴に当たって痛みが出ています。

また右第2指は指の背の部分の痛みはありませんが、その部分の感覚がおかしいそうです。
またその指の指先に痛みが出ています。

足の指の痛み

足の指の痛み

立った状態から両ヒザを地面に着けようとすると、反った親指の付け根に痛みが出ます。
強剛母趾の軽い状態、つまり制限母趾の傾向があります。

20才代にはヒール高が4センチほどのパンプスを履いていましたが、
購入してからの1か月は足に痛みが出ていたそうです。

靴を履いて歩いていると、右第3~5指の先が痛くなります。
しかし家の中で歩いていても、その部分は痛みません。

1-3.その他の症状

以前から靴を履いて歩いていると、右第3~5指の先が痛みます。家の中では痛くないそうです。
10か月前に5本指ソックスを履いて歩いたら、左第2指に激痛が出たそうです。

また左右の下肢の長さを比較すると、右下肢のヒザから下の長さが左よりも少し長いことが分かりました。

 

2.靴と足底板

紹介した靴屋さんで構造的に優れたクツを購入してもらいました。
その時にクツの中に薄いコルクの板を入れてもらっています。

そこで靴屋さんで入れていただいたコルクの板のうち、
右の靴の中に入れたものだけを外してもらいました。
これは右下肢の方が左下肢よりも長いため、長さを同じに近づけるためです。

コルク板

左下肢が短いので、左の靴だけにコルク板を入れる。

その靴に足底板を入れました。
左右の足ともに前半分の内側が上がっているので、
それを補正するパーツ(ブルー)を指の付け根に貼り付けます。

また右足のカカトが少し内側に曲がっているので、それを補正するパーツ(ブルー)を貼りました。
左足のカカトは比較的まっすぐなので、平坦なパーツ(レッド)を貼りつけています。

パーツを貼り付けた足底板

パーツを貼り付けた足底板

3.筋肉の調整

整体で右臀部の筋肉をゆるめると、右フトモモが左フトモモの上に上がりやすくなり、
下肢を組むのが以前よりも楽になりました。
また股関節を曲げる腸腰筋群ちょうようきんぐんのマッサージ(難しいです)とストレッチを行うと一層楽になりました。

その後、足底板の調整も兼ねて整体に数回通っていただきましたが、
症状はずいぶん改善しています。

4.なぜ靴を履いた時に親指の付け根の痛みがなくなったのか

この方は家の中では親指の付け根が痛いが、
靴を履いてしばらく歩くと痛みがなくなると仰っていました。
ほとんどの患者さまは「家の中では痛みがないが、靴を履くと痛みが出る」と仰います。

なぜこのように逆になったのでしょうか。

解説いたします。
まずこの方の痛みは外反母趾から来た痛みではありません。
外反母趾の痛みは靴を履いた時に、親指の付け根の内側が靴から圧迫されたり、
靴に擦れたりすることによって起こります。

またこの方は痛風ではないし、親指の付け根の裏側にある種子骨しゅしこつの障害もありません。
痛風はじっとしていても激しい痛みがあるし、

種子骨障害であると体重をかけると痛みますから、
家の中で痛いのであれば、靴を履いてもかんたんには痛みはなくなりません。
また親指の付け根を足裏側から押しても痛みはありません。

この痛みは強剛母趾から来たものであると考えられます。
強剛母趾は親指の付け根で2つの骨が衝突して痛みが出ます。

制限母趾

親指の付け根で2つの骨が衝突する

衝突するのは親指が反った時です。
家の中で歩いて痛いのは、床を蹴るときに親指が反るからです。

靴を履くとどうでしょうか。
親指の付け根に相当する靴の部分が柔らかければ、親指が反るので痛みが出ますが、
その部分が硬ければ、親指が反りにくいので、痛みは出にくいのです。
この方が元々履いていた靴は、親指が反りにくい構造の靴だったわけです。

強剛母趾については「親指の付け根が反らなくなり、蹴るときに痛みが出る強剛母趾の治し方」で詳しく解説していますので、ぜひお読みください。

この女性の方はとても料理が上手で、広いレパートリーを持っていらっしゃいます。
治療中にもいくつかのレシピを教えていただきました。

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治療家も真っ青!超短期間で痛みを1/10にする方法

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足や膝や腰のトラブルに関しては

さまざまな施術方法が存在します。

 

しかし欧米で研究が進んでいる「足病学」の理論に基づいた施術方法は

まだ一般的には知られていません。

 

私たちの身体の構造は多くは遺伝によって

両親から引き継いでいます。

足の構造も両親のどちらかから引き継いでいるのです。

 

足に異常な構造があると、それは足の異常な動きを生みだし、

さらにスネ、膝、フトモモ、骨盤、背骨に異常な動きを発生します。

 

その異常な動きは

シンスプリント、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛、

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰痛、

頸の痛み、猫背、ストレートネックなど

さまざまなトラブルを引き起こすのです。

 

これらの疾患から来た痛みを改善するのには

まずは足の異常な構造を足底板(そくていばん)によって補正し、

足の正しい動きを作ってやらなければなりません。

 

そして身体の動きを正常に近づけた上で、

痛みを出している部分(ほとんどは筋肉です)の施術を行います。

 

欧米では足底板はごく一般的に使用されていますが、

日本ではあまり一般には知られていません。

 

あなたも足病学に基づく施術を受け、

一日も早く、身体のトラブルを改善させてください。


一日も早く身体の痛みを解消したい方はこちらへ

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