仕事で長靴を履き続けて、ひどい腰痛を起こしたうどん屋さん

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この方が当研究所の前を奥様に支えられながらゆっくりと歩いていたのは数年前のことでした。当初は脳梗塞かなと思っていたのですが、しばらく経って当研究所にいらっしゃって下さり、ひどい腰痛であることが分かりました。問題はいつも仕事で履いている長靴にありました。

1.腰痛

この方のひどい腰痛の原因のうち、最大のものは仕事で使っている履きものでした。というのもうどん屋さんを経営しているため、いつも調理場で長靴を履かざるを得なかったのです。

長靴は足の甲の部分で固定することができません。そのため足で長靴をひっかけるようにして歩くようになります。

正常な歩行の場合、足はカカトから着地し、次に小指の付け根が、そして親指の付け根が地面に着きます。これを「あおり歩き」といい、カカトはやや内側に倒れて地面からの衝撃を吸収します。

ところが長靴をひっかけて歩くと地面からの衝撃を吸収しづらくなります。この衝撃の影響は膝関節や股関節や腰部に悪影響を与えます。

また長靴は重心が後ろに移動しやすいので、上半身を前に倒してバランスを取る傾向があり、このことによって背中の筋肉が絶えず引っ張られた状態になります。さらにうどんを打つ動作などで、絶えず前かがみになるため、ますます背中の筋肉が緊張します。

やがて背中の筋肉は血行が悪くなり、硬くなって筋筋膜性疼痛症候群きんきんまくせいとうつうしょうこうぐんを起こすようになります。痛みの正体はこれでした。

 

2.施術と経過

当研究所では背中から腰、さらには殿部でんぶ(おしり)の筋肉をしっかりと緩め、そのあとでストレッチを行うことを繰り返しました。そして施術の後は殿部から胸部までサラシを巻いて固定しました。

自宅では入浴後にストレッチを行うように指示しました。ストレッチはまず正座をし、次に上半身を前に倒して額を床に着けます。このとき両腕は真直ぐに前に伸ばしておきます。額が床に着かない場合は座布団とか枕を額の下に置いておきます。この姿勢で10分間、じっとしておきます。

症状が少し軽くなってから、ニューバランス大阪でウォーキングシューズを買ってきてもらい、その中に足底板そくていばんを入れていただきました。

他院にしばらく通っても変化のなかった腰痛がみるみる軽くなり、元気にお仕事に復帰されました。また砥底板を入れているうちに、以前は何度も削っていた左親指の下のタコが、削らなくてもよい状態になっています。

時間のあるときに、足底板を入れたウォーキングシューズを履いてしっかり歩いていただきました。また仕事中は、その足底板を長靴に入れ、長靴の甲の部分にしっかりとひもで固定していただきました。

その後、長靴の代わりに防水性の靴を購入していただき、その中に足底板を移して履いていただきました。

 

3.足底板を変える

あのひどい腰痛から2年ほどが経過しました。

足底板も足をコントロールする能力が低下しているので、新たな足底板を入れていただくことにしました。
今回の足底板は前回のものとは違い、体重をかけない状態で作成するものです。

足底板

足底板

足裏をスキャンすると外反母趾はないのですが、内反小趾が見られました。この内反小趾は長靴が原因ではなかろうかと思います。

足裏のスキャン画像

足裏のスキャン画像

親指の裏にタコができやすかったのは、親指が反りにくくなり、親指の趾節間関節しせつかんかんせつにストレスがかかったのが原因です。以前ははっきりとしたタコでしたが、今ではかなり薄くなっています。

親指の胼胝

親指にタコがある。

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