直立不能でゴリラ様の歩行をする子どもの増加を科学してみた

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

この記事は 6で読めます。

平成27年5月5日配信の産経ニュースによると、東京都内のある小学校での調査で、浮き指の子どもの数が8割を超えており、膝を曲げて猫背の状態で歩く子どもの多いことが判明したそうです。そしてその子どもたちの歩く姿はまるでゴリラのように見えると伝えています。なぜこのようなことになったのでしょうか。またそのメカニズムはどういうものでしょうか。さらに親は子どもたちにいったい何をすればいいのでしょうか。詳しく説明しました。

1.現代の小学生の実態

浮き指が8割を超え、ゴリラのように歩く・・・
しかし特徴はこれだけではありません。
ニュースはさらに伝えます。

  1. つま先立ちで静止できない。
  2. カカトで立って静止できない。
  3. 両手を頭上に挙げて静止できない。
  4. 片足立ちで静止できない。
  5. 長時間真直ぐに立っていられない。
  6. 猫背である。

こんな子どもたちが増えているといいます。
さらにその子どもたちの足型を採ると81.7パーセントが浮き指だったそうです。
平成2年に他の小学校で行われた調査では浮き指の割合は16.3パーセントであったとされていますので、今回の調査ではその約5倍の子どもに浮き指が見られたことになります。

たぶん子どもたちの状況は東京だけではなく、全国的に見られると思われます。なぜこのようなことになったのでしょうか。

 

2.メカニズム

同校の平成23年の調査では扁平足の疑いのある子どもが24.4パーセント、つまり約4人に1人いたといいます。扁平足は足の縦アーチが低下したものです。

また別の調査では子どもたちに外反母趾がどんどん増えていると言われています。外反母趾は足の横アーチが低下した開張足と関係があります。つまり子どもたちの足の縦アーチも横アーチも低下しているのです。

ではアーチが低下するとはどういうことなのでしょうか。
それは足全体が内側に倒れ過ぎることを意味しています。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

足が内側に倒れ過ぎると、足首にある距骨きょこつという骨が内側に回転し過ぎます。

距骨の内転

足が内側に倒れ過ぎると(左)、距骨は内側に回転し過ぎる(右)。(SUPERfeet Training Program Tech 2. 株式会社インパクトトレーディング, 2004, pp.2, 6. 一部改変)

距骨きょこつが内側に回転し過ぎると、脛骨けいこつつまりスネの骨が内側に回転し過ぎます。このスネの骨が地面を蹴るときにふたたび真直ぐの状態になればよいのですが、距骨きょこつが内側に回転し過ぎると、距骨きょこつが真直ぐの位置に戻らないので、スネの骨も真直ぐな状態には戻りません。

つまりスネの骨は内側に回転したままなのです。スネの骨が内側に回転したままですと、膝が伸びません。したがって歩くときに常に膝か曲がったままなのです。

スネの骨が内側に回転したときに、フトモモの骨(大腿骨だいたいこつ)も内側に回転します。すると骨盤が前に倒れます。骨盤が前に倒れると腰が反り、胸部が丸まり、首が前に出て猫背になります。

胸部が丸まるため、肩甲骨けんこうこつが左右に広がります。そのため腕は身体よりも前に出ます。

3.足全体が内側に倒れ過ぎる原因

ではなぜ足全体が内側に倒れ過ぎるのでしょうか。

私たちの足の構造は父母からの遺伝によってもたらされますが、
それだけではなく幼少期の環境にも影響を受けるようです。

その幼少期の環境が浮き指やアーチの形成不全につながっていると思われます。これは決して私の独断と偏見ではありません。詳しくは「子供の頃に足指を使わない環境だと足指が使えない状態になる」をご覧になってください。

上記のリンク先をお読みいただければ分かるように、赤ちゃんのころから小学校に上がる前までに足の指を始めとする身体の各部をしっかりと使っていないのが原因なのです。それが浮き指やアーチの形成不全を誘発し、子どもたちの歩く姿勢にまで影響を与えているのです。

4.対処法

4-1.靴選び

まずは足の骨格をしっかりと支えてやらなければいけません。そのためにはしっかりした構造の靴を選んであげてください。靴の選ぶ基準は4つです。

  1. サイズ(足長)とワイズ(足囲)が合っていること。
  2. ヒールカウンター(カカトの部分)がしっかりしていること。
  3. 捻っても型崩れしないもの。
  4. 足の指の反るところで、靴も反ること。そしてそれ以外の部分では反らないこと。

小学校低学年ではベルクロでしっかり留めるように教えてあげてください。もっと大きくなったらひも靴を買い与え、しっかりとひもを締めることを教えてください。

ニューバランスの子供靴

ニューバランスの子供靴

4-2.足底板やインソール

アーチがしっかりと形成されていないので、それを支えるために靴の中に足底板そくていばんやインソールを入れます。
足底板はオーダーメイドのもので、インソールは既製品です。

子供用のインソール

子供用のインソール(米国製)

そう言いますと、アーチがないのにそれらを入れると筋肉が鍛えられなくなって、ますますアーチが形成されないのではないか、とおっしゃる方がいるかもしれません。

しかし扁平足の人の足の筋肉の動きを調べると縦アーチに沿って走っている筋肉が、正常な人の場合以上に長時間にわたって働かされ続けているのです。それはあたかも低下した縦アーチを持ち上げようとしているかのようです。

これが続けばどうなるでしょうか。筋肉は疲労困憊してますます機能が低下してしまいます。
あるいは縦アーチを再生しようと、足底板やインソールを使わずにこの筋肉を鍛えようとしたらどうなるでしょうか。やはり筋肉の能力は過労によって低下します。

ですから正しいアーチを足底板やインソールで誘導し、筋肉が使われ過ぎるのを防がなければいけません。この状態で運動をさせると筋肉に過度のストレスがかかることがなくなるのです。

足の動きが正しくなれば、スネや膝や腰や胸や首の位置も正しい位置に戻ってきます。もちろんしっかりと運動させなければいけません。

なおスマホや携帯などを使うときの姿勢や使う頻度にも気をつけてあげてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

治療家も真っ青!超短期間で痛みを1/10にする方法

この記事は 2で読めます。

足や膝や腰のトラブルに関しては

さまざまな施術方法が存在します。

 

しかし欧米で研究が進んでいる「足病学」の理論に基づいた施術方法は

まだ一般的には知られていません。

 

私たちの身体の構造は多くは遺伝によって

両親から引き継いでいます。

足の構造も両親のどちらかから引き継いでいるのです。

 

足に異常な構造があると、それは足の異常な動きを生みだし、

さらにスネ、膝、フトモモ、骨盤、背骨に異常な動きを発生します。

 

その異常な動きは

シンスプリント、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛、

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰痛、

頸の痛み、猫背、ストレートネックなど

さまざまなトラブルを引き起こすのです。

 

これらの疾患から来た痛みを改善するのには

まずは足の異常な構造を足底板(そくていばん)によって補正し、

足の正しい動きを作ってやらなければなりません。

 

そして身体の動きを正常に近づけた上で、

痛みを出している部分(ほとんどは筋肉です)の施術を行います。

 

欧米では足底板はごく一般的に使用されていますが、

日本ではあまり一般には知られていません。

 

あなたも足病学に基づく施術を受け、

一日も早く、身体のトラブルを改善させてください。


一日も早く身体の痛みを解消したい方はこちらへ

コメントを残す

*

CAPTCHA