ハイヒールが外反母趾の原因であることを男性が証明していた

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「ハイヒールは外反母趾の原因ではない」というのは本当であろうか。ハイヒールを履かない男性でも外反母趾になっているから、ハイヒールは外反母趾の原因ではないと主張している人がいる。そこでネットを検索するとハイヒールと外反母趾の関係について調べた論文が2つ見つかった。

1.ボストンの高齢者の研究

ひとつはアメリカ合衆国のマサチューセッツ州ボストンに住む高齢者を対象にした調査結果をまとめた「高齢の男女の人口に基づいた研究における外反母趾関連の要因、ボストンの高齢者研究」(注1)という論文である。

男性214人、女性386人の合計600人の高齢者を対象に、外反母趾と年齢、肥満度指数(BMI)、人種、教育、偏平足、足の痛み、ハイヒールの使用の関係を調べたのである。ハイヒールの使用は女性のみを対象にしている。

この論文によると外反母趾は女性の58パーセント、男性の25パーセントに存在していて、20才から64才の間にいつもハイヒールを履いていた女性は、履かなかった女性と比較すると、高確率で外反母趾になっていることが分かった。つまりハイヒールは外反母趾の原因であると言えるのである。

(注1) Nguyen, U. S.; Hillstrom, H. J.; Li, W.; Dufour, A. B.; Kiel, D. P.; Procter-Gray, E.; Gagnon, M. M.; Hannan, M. T. Factors associated with hallux valgus in a population-based study of older women and men: the MOBILIZE Boston Study. Osteoarthritis and Cartilage. 2010, vol. 18, no. 1, pp. 41-46.

2.ノートル・ダム・デュ・ブール教会の共同墓地の遺骨の研究

南フランスにノートル・ダム・デュ・ブール教会という名前の教会があり、その共同墓地には5~17世紀の遺骨が埋葬されている。この中で比較的数の多い11~13世紀の遺骨と16~17世紀の遺骨から第1中足骨を取り出して比較してみたのである。

第1中足骨

第1中足骨

すると11~13世紀の遺骨では外反母趾の頻度に大きな男女差はなかったのであるが、16~17世紀の遺骨では男性の外反母趾の頻度が女性よりもかなり高かったのである。

「歴史上のフランスの住民における外反母趾、605個の第1中足骨の古病理学的研究」(注2)という論文に書かれているのであるが、この論文では16~17世紀の男性の外反母趾の頻度の高さについて考察している。私なりの言葉で説明する。

16世紀の終わりから17世紀の初めにかけて、乗馬や馬車の使用があらゆる社会経済階層で増え、これが男性の履くブーツの開発に拍車をかける。このブーツにはヒールが取り付けられたのであるが、馬に乗るときにはこのヒールが「あぶみ」から滑り落ちるのを防いでいたのである。

しかもそのブーツは当初は硬い皮で作製されていて、左右の形に差はなく、ひとりで着脱するのも困難であったという。そのため男性は前足部に大きな制約を加えられたまま、一日中それを履いていたことも多かったのであった。

一方女性のヒール靴は初期は柔らかい布や皮で作られていたため、男性のように足が拘束されることは少なかった。

(注2) Mafart, B. Hallux valgus in a historical French population: paleopathological study of 605 first metatarsal bones. Joint Bone Spine. 2007, vol. 74, no. 2, pp. 166-170.

ヒールの靴と言えば、1643年に父ルイ13世の死去に伴って、4歳で第3代ブルボン朝フランス王国国王に即位したルイ14世が有名である。彼は自ら高いヒールの靴を好んで履いて脚線美を競い、またそのヒール靴を奨励したことが知られている。

このルイ14世の時代にブルボン王朝は最盛期を迎え、彼は太陽王と呼ばれるのであった。彼の孫のルイ15世もヒール靴を愛用し、彼の名前にちなんでヒール靴は「ルイヒール」と呼ばれ、やがてこれがハイヒールへと進化するのである。

ルイヒール

18世紀のルイヒール(INAXギャラリー名古屋企画委員会, (1992), 『靴のラビリンス-苦痛と快楽』(INAX BOOKLET), p. 29, INAX出版.)

3.ハイヒール対策

2つの論文からハイヒールが外反母趾の原因のひとつであることは否定できないと思われる。だからハイヒールは極力避けた方がよいのであるが、それでも仕事上で履かなければいけない女性も多い。

ハイヒールを履くリスクは外反母趾だけではなく、これ以外にもいくつかある。そこでハイヒールを履くとどういうリスクを伴い、どのようにしたらそのリスクを最小限に抑えられるのかを考えてみた。

興味のある方は「ハイヒールのパンプスが女性のからだに及ぼす6つの悪影響とその対策」をお読みいただきたい。

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治療家も真っ青!超短期間で痛みを1/10にする方法

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足や膝や腰のトラブルに関しては

さまざまな施術方法が存在します。

 

しかし欧米で研究が進んでいる「足病学」の理論に基づいた施術方法は

まだ一般的には知られていません。

 

私たちの身体の構造は多くは遺伝によって

両親から引き継いでいます。

足の構造も両親のどちらかから引き継いでいるのです。

 

足に異常な構造があると、それは足の異常な動きを生みだし、

さらにスネ、膝、フトモモ、骨盤、背骨に異常な動きを発生します。

 

その異常な動きは

シンスプリント、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛、

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰痛、

頸の痛み、猫背、ストレートネックなど

さまざまなトラブルを引き起こすのです。

 

これらの疾患から来た痛みを改善するのには

まずは足の異常な構造を足底板(そくていばん)によって補正し、

足の正しい動きを作ってやらなければなりません。

 

そして身体の動きを正常に近づけた上で、

痛みを出している部分(ほとんどは筋肉です)の施術を行います。

 

欧米では足底板はごく一般的に使用されていますが、

日本ではあまり一般には知られていません。

 

あなたも足病学に基づく施術を受け、

一日も早く、身体のトラブルを改善させてください。


一日も早く身体の痛みを解消したい方はこちらへ

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