テーピングに代わる特殊なソックスの使用が外反母趾を改善!

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テーピングの外反母趾に対する効果は論文に書かれているが、継続して貼るのはなかなか難しいという人もいる。またテーピングに皮膚がかぶれやすい人にとってはテーピングは意味がない。

このテーピングに代わって使われるのが、テーピングに近い効果があると思われる靴下(ソックス)である。ここではファイブコンフォートおよび足裏天国カサハラから出されている2種類の靴下を紹介したい。また同時にこれらの靴下の効果をアップさせるものも紹介しておいた。

テープにかぶれるため、テーピングができない方やテーピングを継続するのが難しい方、さらにはある程度外反母趾が改善して、その状態をできるだけ維持したい方はぜひこの記事を読んで実行してほしい。

1.論文で発表された特殊な靴下の外反母趾に対する効果

ファイブコンフォートからCSソックス(コンフォート・サポート・ソックス、Comfort Support Socks)という特殊な靴下が発売されている。足の指をまっすぐ伸ばしサポートしてくれるソックス、というコンセプトの商品である。

CSソックス

CSソックス(レギュラー・アンクル)

この靴下に関して、「外反母趾に対してファイブコンフォートCSソックスは有用か」(注)という論文が出されている。

この論文では26名の外反母趾の患者の足(46足)の体重をかけない状態でのX線写真を撮影している。そして患者が家から履いてきたふつうのソックスを着用したときの足のX線写真と、CSソックスを着用したときの足のX線写真を比較したのであった。

比較したのは外反母趾角、第1-2中足骨間角、第1-5中足骨間角、第1-5趾基節骨間角である。改善角度の判定は3度未満を不変、3度以上10度未満を有効、10度以上を箸効とした。

また立った状態で患者に手のひらを上にして両手を組ませ、検査する人がその組んだ手の上から約25キログラムの力をかけて、患者がふらつくか安定しているかを診た。

検査結果はすばらしいもので、外反母趾角の改善角度の箸効が27足、有効が17足、不変が2足で有効率が95.6パーセントとなっていた。またふつうのソックスを着用したときにすべての患者にふらつきが認められたのに対して、CSソックスを着用したときには安定性の改善が認められたのであった。

(注)宮田重樹(2010)「外反母趾に対してファイブコンフォートCSソックスは有用か- The usefulness of the Five Comfort CS socks for the treatment of hallux valugus -」,『日本臨床整形外科学会雑誌』35(3), pp.111-117, 日本臨床整形外科学会.

2.CSソックスとはどういう靴下か。

この靴下には3つの特徴がある。

  1. 上質な天然の綿で作られたCSソックスは特殊な編み方がされている。とくに足の3つのアーチ、すなわち内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチが強力にサポートされている。
  2. ゴアラインがしっかり編みこまれている。そのためカカトが非常に安定し、靴下がずれにくい。ゴアラインというのはカカトを立体化させる部分だが、ここを広く取ると編み機を逆回転させなければいけないため、靴下を量産できなくなる。この商品は生産性よりもカカトの安定性を重視するため、ゴアラインを広くしている。
  3. 中足骨(足の指の付け根)の部分を強く締めつける構造なので、自然に足の指が伸び、足指で地面を把握するような感覚が得られる。
ゴアライン

ゴアラインとは

表糸は綿100%(コーマ糸3本)、裏糸はナイロン、ポリウレタン、ポリエステルを使用している。履くときに最初はきつく感じるが、履き終わって立ち上がると安定感を強く感じる。毎日8時間以上、着用するのが勧められる。

3.カサハラ式テーピング原理を応用したテーピング靴下とは

上記のCSソックスとは違うが、おすすめのソックスがある。足裏天国カサハラから出されている「外反母趾・浮き指対策ホソックス3本指テーピング靴下」である。

3本指テーピング靴下

3本指テーピング靴下

この靴下は3本指タイプであり、親指、小指、そして第2~4指の3つに分かれている。そのため親指と小指が他の3本とは離れやすい構造になっている。また足の甲から足の裏にかけて2本のサポートがあり、緩んだ足部を引き締める作用を及ぼしている。

この商品はカサハラ式テーピング原理によって足裏のバランスを整える優れた商品である。当初は一日に2~3時間の使用から始め、慣れてきたら使用時間を長くするようにしていく。素材はポリエステル79%、ゴム16%、ポリウレタン5%。

この商品以外にもカサハラ式テーピング原理を応用したソックス類はたくさんあるので、ネットで検索してみてほしい。

4.足底板との併用

外反母趾の根本的な原因は足全体が内側に倒れすぎること(これを過回内またはオーバープロネーションという)である。この異常な動きは足の変形(捻じれやゆがみ)に由来するものであるが、この変形は父母のどちらからか遺伝されたものである。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

そしてこの変形は矯正することができない。

どうするか?

この変形を医療用の中敷き、つまり足底板で補正することによって、足全体が内側に倒れるのを防ぐのである。

この「足全体が内側に倒れるのを防ぐこと」とともに「足の親指を広げること」を行なうと、より効果的に外反母趾を改善することができる。つまり足底板と上記のソックスとを併用するのである。もちろん足底板を入れる靴も構造的にすぐれたものでなくてはならない。

なお足底板は足を浮かせて、体重をかけずに作られものが理想である。
足によっては体重をかけると、つぶれてしまって正確な足底板ができないことがあるからだ。

足底板の作製

体重をかけずに作る足底板

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