外反母趾の改善された状態を維持するための3つの優れた方法

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外反母趾がある程度まで改善されても、放置しておくと再び元の状態に戻る場合があります。いや、戻ってしまうことがほとんどです。せっかく努力してエクセサイズを続けたのに、あるいはせっかく高いお金を払って施術所に通ったのに元に戻ってしまったら、これまで何をしてきたのか分からなくなってしまいます。そこで改善された足の状態をできるだけ維持する方法を書きました。

1.改善されたはずの外反母趾が元に戻る

外反母趾は改善しづらいですが、ときには完全ではなくてもかなり改善される方もいます。少ないですが。

ところがしばらく経つと再び外反母趾の痛みや変形が表れる場合があります。なぜ改善したものが再び悪化するのでしょうか。これは外反母趾のメカニズムを考えれば当然のことなのです。

外反母趾のもっとも多い原因は、生まれ持った足の変形(ねじれやゆがみ)です。これが親から遺伝されるのです。
詳しくは「悲しいけれども遺伝は外反母趾の原因の中でも最大のものだ!」をご覧になってください。

たとえば足の前半分の内側が上がっているような変形のある足は、着地した後で足全体が大きく内側に倒れます。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

すると親指の付け根にある第1中足骨ちゅうそっこつという骨が④~⑥の方向に大きく動かされます。

過回内と骨の異常な動き

カカトが倒れるとその動きは足先の方に伝わる。

このとき親指にある骨(基節骨きせつこつ)はしっかりと地面に固定されているので、第1中足骨ちゅうそっこつが⑥の方向に動かされると、親指が外側に曲がってしまうことになるのです。

外反母趾発生時の骨の動き1

外反母趾発生時の骨の動き1

皆様方がしっかりと認識しなければいけないことは、「生まれ持った足の変形(ねじれやゆがみ)は何をやってもほとんど変わらない」ということです。ですからたとえエクセサイズやマッサージやストレッチで外反母趾が改善されたとしてもふたたび外反母趾になる方向に骨が動かされるのです。

このようなことは手術をしたときにもあります。

 

2.外反母趾の改善された状態を維持する方法

外反母趾が改善された状態を維持する方法というのは、実を言うと外反母趾をより改善しやすくする方法でもあります。なぜかというとこの方法は足が内側に倒れるのを防ぐ方法だからです。

外反母趾は足が内側に大きく倒れることによって起こります。この異常な動きを止めるということは、改善された状態を維持する前に、外反母趾をより改善しやすくするのです。皆様方の外反母趾が中々改善しないのは、改善させる努力と並行して、常に足が内側に大きく倒れることが起こっているからです。

ですからすでに外反母趾が改善した方だけではなく、これから外反母趾を改善しようとする方も必ず実行しなければいけないことなのです。

では説明しましょう。

2-1.よい構造の靴を選ぶこと

まずしなければいけないことは構造的に優れた靴を選ぶことです。それには3つの条件があります。

2-1-1.ヒールカウンターがしっかりしていること

ヒールカウンターとはかかとの周りの部分に埋め込まれている「しん」です。これが入っていない靴はだめです。また入っていても柔らかいものは意味がないです。

硬くてしっかりしたヒールカウンターが入っているものを選びましょう。するとそのヒールカウンターが踵をしっかりと支えてくれますので、足が大きく内側に倒れることを抑制してくれます。

ヒールカウンター

ヒールカウンターがしっかりしている靴を選ぶ。

2-1-2.靴を捻っても型崩れしないこと

靴の前の部分と後ろの部分をつかんでねじってみてください。もし90度以上捻じれたら柔らかすぎます。これが柔らかい場合には足の捻じれをサポートすることができないのです。

靴の構造

簡単に捻じれる靴は避ける。構造がしっかりしていることが大事。

2-1-3.靴を前後に圧縮した時に指の付け根で折れ曲がること

靴を前後に圧縮した時に、足指が反る部分に一致したところで反ることが大事です。子どものズック靴には靴の真ん中で折れ曲がるものがありますが、そのような構造の靴では指の正しい動きを誘導することができません。

靴の反る位置

足の指の付け根に相当する部分で反ること。

2-2.足底板の使用

靴の構造が優れていても、それだけでは不十分です。なぜならばひとりひとりの足の構造は違います。

靴はサイズやワイズなどいくつかのポイントで分類され、大量に生産されています。ですから細かい点ではその人の足に合わないところも出てくるわけです。

その細かいところを埋めるのが、ひとりひとりの足に合わせて作った足底板そくていばんというものです。その足底板も様々な作り方があります。ここでは足底板の良し悪しを見分ける2つのポイントを紹介します。

2-2-1.体重をかけない状態で作られている

体重をかけた瞬間に足はつぶれてしまいます。足にトラブルを抱えた人の足ほどつぶれ方が大きいのです。

つぶれた足に合わせて足底板を作っても意味がありません。なぜならば足は内側に大きく倒れる、つまり「つぶれる」という異常な動きによって外反母趾を発生するからです。

したがって体重をかけない状態で足底板を作ってもらうことが重要です。体重をかけない状態とは

  1. 仰向けで寝た状態で足型を取る。
  2. うつ伏せで寝た状態で足型を取る。
  3. 椅子に腰かけた状態で足型を取る。

のいずれかの方法になります。

うつ伏せになった状態での足底板の作成

うつ伏せになった状態での足底板の作成

足底板の作製

椅子に座った状態での足底板の作製

2-2-2.ヒールカップの部分が硬くてしっかりしている

カカトを受ける部分が柔らかい足底板は、カカトが倒れるのを防ぐことができにくいのです。

また柔らかい方が地面からの衝撃を吸収しやすいと思われますが、硬い方がカカトの周りの軟部組織を寄せ集め、多方向から衝撃を吸収するので、より衝撃吸収力に優れます。

足底版

足底板の比較。左は柔らかすぎる足底板。右のものぐらい硬くなければならない。

足底板のクッション作用

硬い方が衝撃吸収力に優れている。

2-3.特殊サンダルの使用

靴や足底板で足の異常な動きを抑制しても、自宅や職場で靴を脱いでしまったら、異常な動きを防ぐことができなくなります。そんな場合はアメリカの足病医が開発した特殊なサンダルを使用するのが良いです。

特殊なサンダル

特殊なサンダル

もちろん自宅や職場内で履く靴を準備してもよいですが、自宅の場合は日本の住宅事情を考えると特殊サンダルの方が良いと思われます。

 

 

 

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