外反母趾のテーピングは悪い歩き方をこれだけ変えてしまう!

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外反母趾の人の歩き方はあまり良くない。
だからと言ってその悪い歩き方が外反母趾の原因であるわけではない。
また本当の原因が解決しない限り、その悪い歩き方を改善することはできない。
ここではその原因を解決する方法を動画をヒントにして示してみた。

1.足病学における外反母趾の原因

欧米では足病学そくびょうがくという学問が学ばれている。
この足病学では「距骨下関節きょこつかかんせつ過回内かかいない」が外反母趾の原因であるとされている。

距骨下関節きょこつかかんせつとは足首の辺りにある関節で、よく知られた足関節のすぐ下にある。
距骨きょこつ踵骨しょうこつという2つの骨できたこの関節は、スネから足部へ力を伝達する大事な役割を持っている。

距骨下関節

距骨(黄色)と踵骨(緑色)の2つの骨で構成されている距骨下関節

それが過回内かかいないを起こすというのは、かんたんに言うと踵骨しょうこつ(カカト)が内側に倒れ過ぎるということである。
足が地面に着くときに、この関節を構成する距骨きょこつ踵骨しょうこつの上で動くのであるが、
過回内かかいないが起こったときには距骨きょこつ踵骨しょうこつに対して動き過ぎるのである。
踵骨しょうこつそのものも内側に倒れ過ぎるのであるが、距骨きょこつも内側に移動し過ぎるのである。

踵骨しょうこつ(カカト)が倒れ過ぎると、その影響は足の先まで及んでいく。
いや、それだけではない。
足の先とは逆方向に、スネやヒザや腰や背中や首にも影響が伝わるのである。

この過回内かかいないという異常な動きは、足の変形から来ている。
そしてこの変形の多くは親から遺伝されたものである。

 

2.距骨下関節の過回内

その足の変形はいくつかに分類されるが、ここでは後足部こうそくぶ(足の後ろ半分)に対して前足部ぜんそくぶ(足の前半分)の内側が少し上がっているタイプの足を例に挙げて、距骨下関節きょこつかかんせつ過回内かかいないを説明し、それを防止する方法を述べたい。

このタイプの足は地面に着くときに下図のように大きく内側に倒れ込んでしまう。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

踵骨しょうこつ(カカト)が内側に倒れこんでいるのが分かると思うが、
その上にある距骨きょこつも内側に移動し過ぎているのである。

これが過回内かかいない(英語ではオーバープロネーション)で、
いろいろなトラブルの原因になるのである。

 

3.距骨下関節の過回内を防止するテーピング

この前足部ぜんそくぶ後足部こうそくぶの「ねじれ」をテーピングで矯正してみた。
まずはそのテーピングの方法を動画でご覧になっていただきたい。

見ていただいて分かるように自分では貼れないテーピング方法である。
また相手に貼ろうと思ってもなかなか難しいテーピングである。

このようなテーピングを貼ると、
前足部と後足部のねじれがある程度補正されるので、過回内かかいないは起こりにくくなる。

4.テーピングの効果

次に上のビデオで説明したテーピングを貼らないときと貼ったときの歩行の状態を比較してみた。
つまり過回内かかいないが起きているときの歩行と起きていないときの歩行を比べたわけである。

モデルにルームランナーの上を歩いていただいた。
最初は裸足のままで、引き続いてテーピングを貼った状態で歩いていただいた。
びっくりするぐらい、その違いが分かることであろう。

いかがであろうか。
距骨下関節きょこつかかんせつ過回内かかいないを防止すると力強く歩くことができるのがお分かりだと思う。

注意していただきたいのは、足の指には一切テーピングを貼っていないことである。
つまりしっかりと蹴ることができるかどうかは、距骨下関節きょこつかかんせつの動きに左右されるのである。

意識的に足の指を使うとか使わないとかという問題ではない。
距骨下関節きょこつかかんせつの動きが正しくなれば、自然にうまく歩けるようになるのである。
(厳密に言うともうひとつ別の関節の状態も重要なのであるが)

 

5.テーピングに代わる便利な足底板

この距骨下関節きょこつかかんせつ過回内かかいないを防止するテーピングには自分で貼ることができるものもある。
しかし、しかしである。

生まれ持っている足の構造をテーピングで補正しようとなると年がら年中、テーピングをすることになる。
まあテーピングがお好きな方はよいが、多くの方々はそこまではできないと思われる。

そこで距骨下関節きょこつかかんせつ過回内かかいないを防止するテーピングの代わりに「足底板そくていばん」を使うのである。
足底板で足のねじれ、足の変形を補正するのだ。

足底板を使えば時間を割いてテーピングを貼る必要もないし、
入浴時に大変な思いをする必要もない。

足底板と呼ばれているものにも作り方はいくつかあるが、
体重をかけない方法で作るのがもっともよい。

足底板の作製

体重をかけずに作る足底板

なぜならば少しでも体重をかけてしまうと足はその時点でつぶれてしまうからである。
足底板は本来は足がつぶれないようにすることを目的にしているので、
つぶれてしまった状態で足の型を採って足底板を作っても意味がないのである。

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