もし外反母趾のテーピングを続けるのならばこの方法がベスト

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ここでは実際に英語の論文で発表されている外反母趾のテーピング方法を取り上げてみたいと思います。このテーピング方法はかなり効果の高いものです。

外反母趾のテーピングは意味がないという意見をネットで見ることがあります。
これだけ外反母趾のテーピングが広がっているのに、効果がないなどということがありうるのでしょうか。
私もこれまで多くの患者様にテーピングを貼ってきました。
そして多くの方々に喜んでいただきました。
これは何としても、テーピングの効果を証明した論文を探さなければいけません。

ネットでの検索はあっという間に終わりました。
皆さん、喜んでください。
外反母趾のテーピングは効果がないどころか、大変な効果があるのです。
ここではその論文を紹介させていただきたいと思います。
そしてテーピングの効果をさらに強化する方法も書き加えておきました。
ぜひお読みいただきたいと思います。

1.外反母趾のテーピングは効果があるのか

ネットを検索しているとひとつ興味深い英語の論文に出合いました。それは翻訳すると
「外反母趾の患者におけるテーピングとフットエクセサイズの効果、その予備研究」(注)
という名前の論文です。

この論文には、外反母趾の女性を2つのグループに分け、
一方のグループにはテーピングと足のエクセサイズを行なわせ、

もう一方のグループには足のエクセサイズだけを行なわせた結果が書かれています。
各グループが指示されたことを行なったのは8週間です。

足のエクセサイズは2種類あり、
ひとつは足の親指を引っ張りながら広げる運動で、
もうひとつは手を使わずに足の親指を広げる運動です。
これを一日に朝夕2回行ないます。

テーピングを貼るグループは朝のエクセサイズの後にテーピングを貼り、
10時間後にそれを外して2回目のエクセサイズを行ないます。
テーピングは次の写真のようなもので、伸び縮みしないホワイトテープを使用しています。

外反母趾テーピング

外反母趾用のテーピング

8週間後に2つのグループの改善度を調査した結果、
どちらのグループも外反母趾角、安静時痛、歩行時痛のいずれもが減少しました。

安静時痛というのはじっとしているときの親指の付け根の痛みで、
歩行時痛は歩いているときの親指の付け根の痛みです。

テーピングとエクセサイズを併用したグループでは
歩行能力(4段階に分類されている)が少なくとも1段階上がっていました。

また2つのグループ間で比較すると、
外反母趾角、安静時痛、歩行時痛、歩行能力のいずれもが、
併用グループで改善度が勝っていたことが分かりました。

テーピングは効果があり、かつエクセサイズと併用すると
一層の効果があることが分かったのです。

(注) Bayer, B.; Erel, S.; Simşek, I. E.; Sumer, E.; Bayer, K. The effects of taping and foot exercises on patients with hallux valgus: a preliminary study. Turkish Journal of Medical Sciences. 2011, vol. 41, issue 3, pp. 403-409.

2.外反母趾を改善する簡単なテーピングの方法

外反母趾を改善する超簡単なテーピング、しかも正式な論文に書かれている方法をお伝えしたいと思います。

2-1.テープの準備

まず準備するものは
1)幅が3.8センチのホワイトテープ(伸び縮みしないテープ)
2)幅が5センチのテープ(伸び縮みするテープ)
の2つだけです。

伸び縮みするテープを切って、幅5センチ、長さ20センチのものと、
幅2.5センチ、長さ10センチのものを作っておきます。

外反母趾用テープ

伸縮しないテープ(上左)と伸縮するテープ(上右)

 

2-2.テープの巻き方

親指のホワイトテープ

親指にホワイトテープを巻く。

 

まずホワイトテープを幅2~2.5センチで、長さ10センチに切り、親指の爪の下に巻きつけます。このときにテープを強く巻き過ぎないように注意してください。

足の甲のホワイトテープ

足の甲にもホワイトテープを巻きつける。

次にホワイトテープを幅は3.8センチのままで、長さ20センチに切り、足の甲から足の裏に1周させます。このときにもテープを強く巻き過ぎないように気をつけてください。

親指矯正テープ

親指を矯正するホワイトテープを貼る。

次にホワイトテープを幅2センチで、長さ15センチに切り、親指に巻いたホワイトテープから足の甲に巻いたホワイトテープまで貼りつけます。

このテープは足の甲と足の裏の境い目の中央を通るように貼りつけてください。

このとき小指側に曲がっている親指がまっすぐなるように戻した状態で貼るのがポイントです。

伸縮性親指テープ

親指に伸縮性テープを巻く。

幅2.5センチ、長さ10センチに切っておいた伸び縮みするテープを、親指のホワイトテープの上に重ねて巻きつけます。

伸縮性甲テープ

足の甲に伸縮性テープを巻きつける。

幅5センチ、長さ20センチに切っておいた伸び縮みするテープを、足の甲のホワイトテープの上に重ねて巻きつけます。

完成したテーピング

テーピングが完成。

これで完成です。

注意する点は親指や足の甲に巻きつけるテープを締めすぎないことと、親指を戻すときに引っ張り過ぎないことです。

足の大きさはみんな違うので、テープの幅や長さは自分の足の大きさに合わせて、多少大きくしたり小さくしたりして下さい。

3.エクセサイズの実践方法

朝、次のエクセサイズを実行し、その後で上記のテーピングを貼ります。
10時間ほど貼ったのちテーピングを外して、再びエクセサイズを実行します。
これを8週間続けてください。

なおこのテーピングとエクセサイズの組み合わせは上述の
「外反母趾の患者におけるテーピングとフットエクセサイズの効果、その予備研究」
という論文に書かれていたものです。

まずは足の親指を手を使って広げる動作を繰り返します。
カメラを手にしているため、写真では片手で行っていますが、
あなたは両手を使って行なってください。

一方の手で足の甲を固定し、もう一方の手で足の親指を広げます。
これを反復して行うのです。
あるいは両手で足の親指と小指を掴んで広げる運動を繰り返すのでもいいです。

手で足の親指を広げるエクセサイズ

手で足の親指を広げるエクセサイズ

次に手を使わず、足の筋肉だけで足の親指を広げる運動を繰り返します。
つまりグーパー運動をすればよいことになります。

グーパー運動のグー

(1)足の指を縮めてから・・・

 

グーパー運動のパー

(2)足の指を広げる。

 

4.テーピングとエクセサイズの効果を促進かつ維持させる足底板

以上で述べたテーピングとエクセサイズで外反母趾の改善を試みてください。
これに足底板という医療用の中敷きを使うと結果が出やすいし、
また改善した親指の状態が維持されやすいことになります。

悲しいけれども遺伝は外反母趾の原因の中でも最大のものだ!」でも述べたように、
外反母趾の最大の原因は遺伝です。
何が遺伝されるかというと、外反母趾を作りやすい足の変形です。
これが親から引き継がれるのです。

この変形は変えようがないので、
その変形の影響を最小限にするために足底板を使うのです。

この足底板を作るときには体重をかけて足型を採らない方が良いです。
体重をかけた段階で変形の影響が出てくることがあるからです。
このことは改めて述べようと思います。

足底板の作製

体重をかけずに作る足底板

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