最短で外反母趾を改善する2つの基本テクニックをプロが伝授

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外反母趾を効果的に予防したり、改善したりするためには2つのことを行わなければいけません。
ひとつはカカトが内側に倒れすぎるのを防止すること。
もうひとつは足の指を広げることです。
この2つを並行して行えば、保存療法としては最もよい結果が待っています。
解説しましょう。

1.カカトが内側に倒れることを防ぐ

ふたつのうちのひとつ目はカカトが大きく内側に倒れるのを防ぐことです。
正常な足でもカカトは内側に倒れるのですが、
その倒れる角度とスピードが大きすぎると外反母趾を始めとする様々なトラブルを引き起こすのです。

この異常な動きはスネのカーブが大きすぎることや足が捻じれていることから来ていますが、
これらの形は先天的な要素がかなり強く、成人すると正しい状態にすることはほとんど不可能です。

したがってこれらの形自体を矯正するのではなく、
異常な動きが最小になるように変形した足を補正することを考えます。

この捻じれ(変形)は足の後ろ半分(後足部)にある場合と足の前半分(前足部)にある場合があります。

1-1.後足部の変形による場合

後足部の変形というのは、足の後ろ半分にある異常です。
スネに対してカカトが内側に倒れていたり、O脚であったり、
脛骨けいこつ(スネの骨)の彎曲わんきょくが大きかったりします。

後足部内反変形

後足部に変形がある場合
(Pod Mech vol. 2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p2-3)

既製のインソールでコントールできる場合が多いです。
これにはウォーキングシューズ用とパンプス用の2つがあります。
パンプス用は男性のビジネスシューズにも使えます。

インソール

ウォーキングシューズ用インソール

インソール

パンプス用インソール。ビジネスシューズにも使う。

1-2.前足部の変形による場合

一方、前足部の変形というのは、足の前半分にある異常で、
足の前半分の内側が上がっていたり、外側が上がっていたりします。
これらの他にもいくつかの変形があります。

前足部内反と前足部外反

前足部の変形の例
足の前半分の内側が上がっている足(左)と外側が上がっている足(右)
(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p8, 11)

これらは既製のインソールではコントロールしづらく、
その人の足に合わせた足底板を作った方がよいでしょう。

足底板

手術を除くと外反母趾には足底板を入れるのがベスト

足底板は体重をかけない状態で作らないと理想的なものは作りづらいです。
またカカトをしっかりと支えられるように、硬いものでなければだめです。

足底板の作製

体重をかけずに作る足底板

足底版

足底板の比較左は柔らかすぎる足底板。右のものぐらい硬くなければならない。

ただしインソールも足底板も構造の優れた靴に入れなければ十分にその機能を発揮することはできません。
当院ではウォーキングシューズはニューバランスのものをお勧めしていますが、
アシックスやミズノなどにもすばらしい靴があります。

ウォーキングシューズ

ニューバランスのウォーキングシューズのひとつ

大事なことは信頼のおけるシューフィッターの方に選んでもらうことです。
そしてシューフィッターのアドバイスに素直に従うことです。

たまにシューフィッターが勧めた靴よりも大きいサイズを購入する人がいますが、
それでは折角のインソールや足底板が十分に機能しません。

素足のままで靴を履いた時には靴の中で足の幅や長さが大きくなりやすいですが、
インソールや足底板を入れると足が倒れにくくなるので、
あまり足の幅や長さが大きくなりません。

ですから選んでもらった靴がいつも履いている靴よりも多少小さく感じたとしても、
実際にインソールや足底板を入れたときには
その靴がぴったりの大きさであることが多いのです。

またパンプスの場合は身長にもよりますが、
ヒールの高さが3~5センチにしておくのがよいでしょう。
この高さを超えると「足のあおり」ができにくくなります。

パンプス

メディフィットのパンプス

2.足の指を広げる

外反母趾を改善するために行うもうひとつのことは、足の指を広げることです。
足の指を広げると親指のつけ根の内側の皮膚が靴の内面に当たりにくくなりますので、
すでにその部分が赤く腫れている場合には効果があります。

こういう場合はテーピングが役立ちます。

テーピング

親指を広げるテーピング

テーピングに関しては下記の記事を参考にしてください。
もし外反母趾のテーピングを続けるのならばこの方法がベスト
痛みのある外反母趾に効果的なテーピングを行う超簡単な方法
テーピングにかぶれやすい人は特殊な矯正ソックスがよいでしょう。

特殊な矯正ソックス

特殊な矯正ソックス

また曲がった指をできるだけもとに戻すために、足の指を広げることもあります。
この場合は長期にわたる場合が多いですので、特殊な矯正ソックスの重ね履きをお勧めしています。

テーピングは自分で貼れないこともないのですが、
入浴に気を使わなければいけないため、挫折してしまう人が多いようです。

ただしテーピングにしても、また特殊な矯正ソックスにしても
長期間行ってもあまり改善しない人もいます。

さらにテーピングや特殊な矯正ソックスの使用がどういう目的かにかかわらず、
上で述べた「カカトが内側に倒れすぎるのを防ぐ」ことを同時に行わなければなりません。

外反母趾の根本原因である「カカトが内側に倒れすぎる」ということを防がずに
指を広げても十分な効果が出にくいですし、
効果が出たとしてももとに戻りやすい傾向があります。

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