欧米では足病学が確立されて、多くの足病医が活躍している!

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日本ではまだ聞きなれない「足病学」ですが、欧米ではすでに一般的に学ばれています。
ここでは足病学についての簡単な解説と、足病学で使われる足底板、そして足病学を学ぶための書籍について述べています。

1.足病学とは

人間の身体(からだ)は約208個の骨からできていますが、
その4分の1に当たる52個の骨が足部(足首から先)にあります。

足部は人間の身体の土台に当たる部分で、
この部分の構造に異常があると、足部そのものだけではなく、
下腿部(すねとふくらはぎ)、ひざ、骨盤、背骨、頭部にも異常な動きが起こります。

この異常な動きによって、骨と骨が結びついている関節部分や、
骨と骨を結びつける筋肉・靭帯に損傷が起こります。

さらに身体のバランスが崩れ、姿勢の悪さ、骨盤や背骨の歪み、
下肢の変形、噛み合わせの異常も引き起こされます。
もちろん身体の動きそのものも制約されます。

これらを学術的に研究し、構築されたものは
「足病学(ポダイアトリー、podiatry)」と呼ばれています。

そしてアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなどを始めとして
世界の多くの国々で足部の研究が進んでいます。

国によって相違はあるものの、足病医制度というものがあり、
多くの足病医(ポダイアトリスト、Podiatrist)が活躍しています。

アメリカには1万数千人がいると言われています。
しかし日本には足病医制度は存在せず、足病学は一部の治療家の間で研究されているに過ぎません。

 

2.足底板はどういう人に使われるか

足病学では足底板・インソールなどを使って、身体の異常な状態や異常な動きの原因になっている
足の骨の位置を適正な状態にし、足及び身体が正しく機能するように保持します。

その足底板・インソールが適応となるのは下記のような症状を持つ人です。

  1. 外反母趾、内反小趾、浮き趾、槌指つちゆび(ハンマートゥ)。
  2. 歩行時に足の裏が痛む。
  3. 足の裏や足の指にタコ、ウオノメがある。
  4. 足首の捻挫がよく起こる。
  5. 偏平足、あるいは逆に甲高の足の人。
  6. 歩いている時や走っている時に、すねやふくらはぎが疲れやすい。
  7. 膝の痛みや違和感・正座ができない。
  8. 腰や股関節周辺に痛みやだるさを感じる。
  9. 背中がだるい。
  10. 首や肩が凝りやすい。
  11. 猫背をはじめとする姿勢の悪さ。
  12. 靴の減り方に左右差があったり、左右ともに内側が減る。
  13. 能力はあるのに、スポーツでその才能が発揮できない。
  14. 歩き方がおかしいと他人に指摘される、あるいは自分で不自然に感じる。

3.足病学を学ぶには

もし独学でこの足病学を学ぶのでしたら、下記の3つの本がよいと思います。
上段左は米国の足病学のバイブル的存在である
Foot Orthoses and Other Forms of Conservative Foot Care (Thomas C. Michaud著)」で、

右はその訳本である
臨床足装具学、生体工学的アプローチ(加倉井周一訳、医歯薬出版株式会社)」です。

足病学の本

「Foot Orthoses and Other Forms of Conservative Foot Care」(左)とその訳本(右)

この加倉井先生の訳本はすばらしい本で、フットケアや足のトラブルに興味がある方には必須のものです。
とてもきれいな日本語で書かれていますので読みやすいと思います。

初めて足病学を学ぶ方には内容は少し難しいかもしれませんが、
これからどういう足病学の本が出たとしても、最初の難しさはついてくるものなので、
この本でそれを乗り越えていただきたいと思います。ぜひ購入されることをお勧めします。

また一般向けの本として
痛みや悩みを解決する!足についての本当の知識(水口慶高著・木寺英史監修、実業之日本社)」
があります。

足病学の本

「痛みや悩みを解決する!足についての本当の知識」

この本は挿絵や写真がたくさんあり、難しい医学知識がなくても読み進めることができます。
この本の中に「外反母趾の話、外反母趾はカカトの病気!」という章がありますが、
皆様にぜひ読んでいただきたいと思います。
外反母趾に対する考え方が180度転換すると思います。

上記の3冊の本はすべてアマゾンで購入することができます。

 

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