
外反母趾の原因は足が内側に倒れ過ぎることです。それを防ぐために足底板(そくていばん)を作り、それを靴の中に入れて歩けばいいのですが、日本の住宅事情では家の中で靴を履くことはなかなか難しいことです。その問題を解決するために、こんどは特殊なサンダルが作られました。しかしサンダルでは畳の部屋には入ることができません。
そこで考え出されたのが、インソールとインソールホルダーを使う方法です。この2つがそろえば家の中で自由に動き回ることができます。今回はインソールホルダーとはどういうものかを見ていただきたいと思います。
目次
1.特殊なサンダル
家の中でも外反母趾の原因である過回内(かかいない)を防止することは大事なことです。過回内とは足が大きく内側に倒れることです。これを防ぐには構造的に優れた靴の中に、機能的に優れた足底板(そくていばん)を入れるのがベストなのですが、家の中では靴は履きづらいというのが多くの方と気持ちであると思います。
そこで考え出されたのが、特殊な構造をしたサンダルです。これは足底板ほどではないですが、過回内(かかいない)を防止してくれます。アメリカの足病医(そくびょうい)が考え出した優れものです。

足底板

足病医の開発したサンダル
2.インソールとインソールホルダー
しかし畳の部屋ではサンダルを使うことはできません。そこでインソールとそれを足に装着する「インソールホルダー」を使います。

インソールとインソールホルダー
この写真では分かりづらいので、もう少し分かりやすい写真を見ていただきましょう。

インソール

インソールホルダー
これらの使い方を説明します。
2-1.通常のソックスの上に使用
ふつうのソックスの上に、インソールをインソールホルダーで装着します。
まずはインソールホルダーの上にインソールを重ねます。

インソールホルダーにインソールを載せる。
次にソックスを履いた状態の足をインソールの上に載せます。

インソールの上に足を載せる。
インソールホルダーのベルクロで足の甲を固定します。

インソールホルダーのベルクロで足の甲を固定する。
内側から見ると次のように見えます。

横から見た完成図。
2-2.通常のソックスの下に使用
インソールホルダーとインソールを重ね、その上に足を載せます。

インソールの上に足を載せる。
インソールホルダーのベルクロで足の甲を固定します。

ベルクロで足の甲を固定。
その上にソックスを履きます。ソックスは少し伸びてしまうかもしれません。

インソールを固定した上にソックスを履く。
夏場はソックスを履かない状態でも生活できます。
また裸足であると自宅のフローリングで鼻緒の付いたサンダルや草履を履くこともできます。
2-3.5本指(または3本指)ソックスの上に使用
まずは3本指(または5本指)ソックスを履きます。

3本指ソックスを履く。
インソールホルダーでインソールを装着します。

インソールホルダーでインソールを装着する。
これならば鼻緒付きのサンダルも履けます。

鼻緒付きのサンダルも履けます。
2-4.5本指(または3本指)ソックスの下に使用
裸足の状態でインソールに足を載せ、インソールホルダーのベルクロで足の甲を固定します。

ベルクロで足の甲を固定。
この上に5本指(または3本指)を履きます。

5本指ソックスを履く。
鼻緒付きのサンダルや草履を履くこともできます。

鼻緒付きのサンダルも履くことができます。
3.インソールの選び方
インソールのサイズは下記のようになっています。
サイズ | 足長(cm) |
J | 17.0-19.0 |
A | 19.0-21.0 |
B | 21.0-23.0 |
C | 23.0-25.0 |
D | 25.0-27.0 |
しかしこれは目安に過ぎず、実際にはインソールにカカトを載せて、インソールの大きさがカカトの大きさに合っているかどうかを確認しなければいけません。
ですから足の長さは24.5センチなのに、インソールはCサイズではなく、Dサイズである場合もあるのです。
一度自分の足に合うものがどれに相当するかを、専門家に見てもらってから購入して下さい。