外反母趾の人に多い、足の親指の内側面にできる胼胝の消去策

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足の親指の内側面にできる胼胝

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足の親指の内側の面、つまり小指側とは反対の面の、付け根に近い部分に胼胝(タコ)ができている人はとても多いです。このタコはとくに外反母趾との関係が深く、外反母趾の人のかなりの数にこのタコができています。ときにはもっと後方、すなわち親指の付け根の側面にタコが存在する場合もあります。このタコができないようにするにはどうしたらいいのかを説明しました。

1.足の親指の内側面にできる胼胝とは

足の親指の付け根に近いところの内側面にできるタコです。中には親指の付け根の内側面にできている場合もあります。靴の内部との摩擦によって起こり、外反母趾の人にとてもよく見られます。

子どもの親指の内側面の皮膚に硬い部分が見られたら、将来外反母趾になる可能性があります。

足の親指の内側面にできる胼胝

足の親指の内側面にできる胼胝(タコ)

 

図中の①~④のタコ及びウオノメは同じようなメカニズムで起こるので、まとめて記載しておきました。①は第2、第3、第4中足骨頭の足底面にできたタコ、③は小指の付け根の外側面にできたタコ、④は第4指の外側面にできた鶏眼ウオノメです。

 

2.足の親指の内側面にできる胼胝の機序

足の形は人それぞれですが、その特徴からいくつかのグループに分けることができます。ここでは足の前半分の内側が少し上がっているタイプの足を例に出して説明しましょう。

前足部内反

足の前半分の内側が少しだけ上がっている足(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p8)

 

足のねじれの見方

こうやって足の変形(ねじれ・ゆがみ)を見ます。

このタイプの足は着地時にカカトが内側に倒れ過ぎます。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

 

このとき第1列(第1中足骨ちゅうそっこつ内側楔状骨ないそくけつじょうこつ)は3つの方向に大きく動かされます。すなわち、
④.正常な場合と比べて、先端が後端よりも相対的にさらに上がってしまう(つまり後端が先端よりも相対的にさらに下がってしまう)。
⑤.正常な場合と比べて、床側の面がさらに内側を向く。
⑥.正常な場合と比べて、第2中足骨からさらに離れる方向(内側)に動く。

過回内と骨の異常な動き

カカトが倒れるとその動きは足先の方に伝わる。

第1中足骨ちゅうそっこつが④~⑥のような動きをすると、第1中足骨ちゅうそっこつの先端が不安定になり体重を支えることができなくなります。するとカカトが持ち上げられたときに体重は第2中足骨ちゅうそっこつの先端に移動します(このときにこの部分にタコができることがあります)。

カカトが大きく内側に倒れた場合に、足の前半分は下図のように外側に曲がっているので体重は親指をまっすぐに通り抜けずに、親指の内側面に移動します。この部分が靴の内側面と摩擦を起こした結果、タコができるのです。

ずり応力の原理

足の前半分は外側に曲がる。(SUPERfeet Training Program Tech 3. 株式会社インパクトトレーディング,2004, p14)

このような場合の体重の移動は下図の右のようなルートとなります。

体重の移動

正常な体重の移動(左)と異常な体重の移動(右)

 

3.足の親指の内側面にできる胼胝の対策

3-1.履物の選択

まずはカカトが大きく内側に倒れること(過回内かかいない)を防止することが重要です。そのためには構造のしっかりした靴を選びましょう。できれば信頼のおけるシューフィッターの方にアドバイスをいただくのが良いです。

ウォーキングシューズ

ウォーキングシューズ

靴はできるだけウォーキングシューズがよいのですが、仕事でパンプスを履かなければいけない方は、そのヒール高を3~5センチに抑えてください。

パンプス

メディフィットのパンプス

3-2・足底板とインソール

靴やパンプスの準備出来たら、その中に足底板やインソールを入れましょう。足底板はオーダーメイドのもので、インソールは既製品です。

足底板

足底板を入れた靴

3-3.特殊なサンダル

ふつうは自宅で靴を履くことができないので、下記のようなサンダルを履くのもよいです。アメリカの足病医が開発した特殊なサンダルです。

サンダル

足病医の開発したサンダル

4.その他

病院でタコを切除してもらうこともできますので、医師に相談するのが良いと思います。ただタコは足の構造異常からくるので、構造的にすぐれた靴や足底板などを使うことによって、予防や再発防止を心がけることが大事です。

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