足の痛みの張本人である距骨下関節の過回内をまず止めるべき

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足には色々な痛みが出ます。足の甲の痛み、カカトの痛み、足の裏の痛み、親指の痛み、親指の付け根の痛みなどです。これらの痛みのほとんどは足の異常な動きから起こっています。その動きの要(かなめ)となるのは足首にある距骨下(きょこつか)関節です。この動きに異常があると、先に述べた足の痛みだけではなく、スネやフクラハギや膝や腰などにも痛みが出ることがあります。ここではこの関節の異常な動きの原因とその対処法について述べます。

1.距骨下関節の過回内とは

距骨下関節きょこつかかんせつは足首にあります。そして有名な足関節のすぐ下にあります。距骨きょこつ踵骨しょうこつ(カカトの骨)で構成され、距踵関節きょしょうかんせつとも呼ばれます。

距骨下関節

距骨(黄色)と踵骨(緑色)の2つの骨で構成されている距骨下関節

この関節の異常な動きを過回内かかいない(オーバープロネーション)といいますが、過回内かかいないというのは回内かいない(プロネーション)が大きすぎるということです。

では回内かいないとはどういうことかというと、踵骨しょうこつの上にある距骨きょこつが内側に回るとともに、踵骨しょうこつが内側に倒れる動きのことです。この動きは本来、カカトが地面に着くときに衝撃を吸収する働きを持ちます。ところがこの動きが大きすぎると様々なトラブルを起こします。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

 

2.過回内が起こすトラブル

距骨下関節きょこつかかんせつ過回内かかいないが起こすトラブルには下記のようなものがあります。

  1. 外反母趾
  2. 内反小趾
  3. 制限母趾、強剛母指きょうごうぼし
  4. 第4、5指の浮き指(浮き趾)
  5. 足底筋膜炎(足底腱膜炎)と踵骨棘しょうこつきょく
  6. 種子骨炎
  7. ハンマートゥ(槌趾つちゆび)、クロウトゥ(鷲爪趾わしづめゆび)、マレットトゥ(マレットゆび
  8. 中足骨頭部痛
  9. モートン病
  10. 第2、第3中足骨の疲労骨折(行軍骨折こうぐんこっせつ
  11. 第1中足骨頭足底内側面のタコ(胼胝)
  12. 第1指(母指)IP関節足底面のタコ(胼胝)
  13. 第2,3,4中足骨頭足底面のタコ(胼胝)
  14. 第5中足骨頭足底外側面のタコ(胼胝)
  15. 後脛骨筋機能不全症こうけいこつきんきのうふぜんしょう
  16. シンスプリント
  17. 膝蓋軟骨軟化症しつがいなんこつなんかしょう
  18. 脛骨下部疲労骨折けいこつかぶひろうこっせつ

 

3.過回内を起こしやすい足の特徴

過回内かかいないは様々な足の構造異常から起こります。その構造異常には後足部内反こうそくぶないはん前足部内反ぜんそくぶないはん前足部外反ぜんそくぶがいはん内転足ないてんそくなどがあります。この中でも前足部内反ぜんそくぶないはんは足や膝に大きなダメージを与えます。

3-1.後足部内反

後足部内反こうそくぶないはん=カカトの骨が下腿部に対して内側に曲がっている場合とO脚の場合があります。

後足部内反変形

後足部に変形がある場合
(Pod Mech vol. 2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p2-3)

3-2.前足部内反

前足部内反ぜんそくぶないはん=足の前半分の内側が少し上がっている足。

前足部内反

足の前半分の内側が少しだけ上がっている足(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p8)

3-3.前足部外反

前足部外反ぜんそくぶがいはん=足の前半分の外側が少し上がっている足。

前足部外反

足の前半分の外側が少しだけ上がっている足(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p3)

3-4.内転足

内転足ないてんそく=足の前半分が後半分に対して内側に曲がっている足。

内転足

内転足(左)と正常な足(Pod Mech vol. 2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p16)

 

なお上記のタイプの足のすべてが過回内かかいないを起こす訳ではありません。これらの中でも距骨下関節きょこつかかんせつの動く範囲が広いものに限られます。

 

4.過回内のメカニズム

ここでは前足部内反ぜんそくぶないはんの足、つまり足の前半分の内側が少し上がっている足を例にして説明しましょう。ベッドにうつぶせになって寝てもらい、両足首から先をベッドの端から出してもらいます。するとこのタイプの足は後半分(カカト)に対して前半分の内側が少し上がっていることが分かります。

前足部内反

足の前半分の内側が少しだけ上がっている足(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p8)

 

足のねじれの見方

こうやって足の変形(ねじれ・ゆがみ)を見ます。

このタイプの足の人が歩いたときのことを考えましょう。まずカカトが地面に着き、次に足の裏の外側が地面に着きます。

そして足の裏の内側が地面に着くのですが、ふつうの足よりも前半分が上がっているため、カカトを内側に大きく倒さないと親指の付け根が地面に接触しません。

この動きが起こるときに距骨きょこつが内側に回るのです。それと同時に踵骨しょうこつも内側に倒れます。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

5.過回内の対策

過回内は筋肉の強さとはほとんど関係がありません。したがって筋肉を鍛えてこの動きを止めようとしても不可能であることをまずお話ししておきたいと思います。

5-1.靴選び

上述した足の異常な動きを抑えるためには、構造のすぐれた靴を購入することから始めます。靴を選ぶときには信頼のおけるシューフィッターの方にアドバイスをもらって下さい。

構造的に優れた靴

構造的に優れた靴

仕事上、パンプスを履かなければいけない方もシューフィッターの方と話し合って選ぶのがよいと思います。その際にヒール高は3~5センチにしておいて下さい。

パンプス

メディフィットのパンプス

5-2.足底板・インソール

靴を選んだらその中に足底板やインソールを入れましょう。これらが足の異常な動きを最小限にしてくれます。

足底板の挿入

足底板をクツに装着する。

前足部の内側が上がったり(前足部内反ぜんそくぶないはん)、外側が上がったり(前足部外反ぜんそくぶがいはん)しているタイプの足の場合、さらに前足部が後足部に対して内側に曲がっているタイプの足(内転足ないてんそく)の場合は足底板の方がよいです。

また前足部に異常がない場合(後足部内反こうそくぶないはん)はインソールでもよいと思います。インソールは既製品で、足底板はオーダーメイドの商品です。

インソール

インソール(既製品)

 

インソール

パンプス用インソール(既製品)

足底板を入れるだけで、その場で歩行時の痛みがなくなる方もたくさんいらっしゃいます。

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治療家も真っ青!超短期間で痛みを1/10にする方法

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足や膝や腰のトラブルに関しては

さまざまな施術方法が存在します。

 

しかし欧米で研究が進んでいる「足病学」の理論に基づいた施術方法は

まだ一般的には知られていません。

 

私たちの身体の構造は多くは遺伝によって

両親から引き継いでいます。

足の構造も両親のどちらかから引き継いでいるのです。

 

足に異常な構造があると、それは足の異常な動きを生みだし、

さらにスネ、膝、フトモモ、骨盤、背骨に異常な動きを発生します。

 

その異常な動きは

シンスプリント、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛、

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰痛、

頸の痛み、猫背、ストレートネックなど

さまざまなトラブルを引き起こすのです。

 

これらの疾患から来た痛みを改善するのには

まずは足の異常な構造を足底板(そくていばん)によって補正し、

足の正しい動きを作ってやらなければなりません。

 

そして身体の動きを正常に近づけた上で、

痛みを出している部分(ほとんどは筋肉です)の施術を行います。

 

欧米では足底板はごく一般的に使用されていますが、

日本ではあまり一般には知られていません。

 

あなたも足病学に基づく施術を受け、

一日も早く、身体のトラブルを改善させてください。


一日も早く身体の痛みを解消したい方はこちらへ

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