朝歩き始めに足裏が痛いが、やがて軽くなる足底腱膜炎を治す

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朝起きて歩き始めると、足の裏にとても強い痛みを感じる。しかし痛みの強いのは歩き始めだけで、歩いているうちに痛みはだんだん軽くなる。しかし翌朝ふたたび同じことが起こる。これを繰り返すのが足底腱膜炎の特徴です。この足底腱膜炎にはいくつかの違った原因があります。

1.足底腱膜炎の症状と原因

1-1.足底腱膜炎の症状

足底腱膜そけていけんまくは足の5本の指の付け根とカカトの間に張っている腱組織で、足のたてアーチを支えています。そして着地したときに地面からの衝撃を吸収するという重要な働きを持っています。

足底腱膜炎は過度に伸ばされたことにより足底腱膜に炎症が起こり、小さな断裂を生じて痛みを発生する疾患です。炎症は足底腱膜の真ん中で起きることもありますが、多くは足底腱膜がカカトの骨(踵骨しょうこつ)に付着している部分で起こり、ここが痛む場合には特に足底腱膜付着部炎そくていけんまくふちゃくぶえんと呼ぶこともあります。また足底腱膜炎は足底筋膜炎そくていきんまくえんと呼ばれることもあります。

足底腱膜炎

足底腱膜炎の痛みの出やすいところ

レントゲン写真を撮ると踵骨しょうこつとげ踵骨棘しょうこつきょく)が形成されていることがありますが、この踵骨棘があっても痛みのない人がいますし、なくても痛い人はいます。つまりこの踵骨棘が痛みの原因ではなく、足底腱膜の断裂が痛みの原因なのです。

足底腱膜炎

足底腱膜炎と踵骨棘

朝起きて歩き始めると足底腱膜が断裂するので足の裏が痛くなりますが、やがて断裂が終わると痛みはなくなります。寝ている間に断裂部は修復されますが、翌朝立ちあがって体重がかかると再び断裂して同じ痛みが現れます。これを繰り返しますが、やがて断裂の組織の修復が繰り返されるうちに腱膜は伸びてしまい、それ以上は断裂しなくなって痛みは止まります。

中高年で起こりやすい疾患ですが、若い人でもジョギング、ランニング、ジャンプやそれらを伴う陸上競技、そしてダンスなどを行っている場合にはよく見られます。

1-2.足底腱膜炎の原因

原因は

  1. 踵が内側に倒れやすい足(過回内を起こしやすい足)の場合
  2. ハイアーチの足の場合
  3. ふくらはぎの筋肉が硬い場合
  4. 急に運動量を増やした場合
  5. 妊娠や極度の肥満によって足にかかる体重が増えた場合

などがありますが、(1)や(2)や(3)の状態の足に、(4)や(5)の条件が加わった時には足底腱膜炎のリスクが大きくなります。

2.足底腱膜炎のメカニズム

2-1.カカトが内側に倒れやすい足の場合

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

足の前半分の内側が少し上がっているタイプ(前足部内反ぜんそくぶないはん)の足を持つ人の中には、体重が足に載っている間、絶えずカカトが内側に倒れている場合があります。この時たてアーチはずっと低下しているため足底腱膜が伸ばされ続けています。足底腱膜炎ではよく見られるケースです。

足のねじれの見方

こうやって足の変形(ねじれ・ゆがみ)を見ます。

 

2-2.ハイアーチの足の場合

ハイアーチ

前足部の外側が上がっている足はハイアーチになることがある。

足の前半分の外側が少し上がっているタイプ(前足部外反ぜんそくぶがいはん)の足を持つ人は、体重をかけない時にはハイアーチに見えますが、実際に地面に足をつけた時にはハイアーチになる人とならない人がいます。立った時にハイアーチになる人は足底腱膜炎にかかるリスクが大きくなります。

このタイプの足の足底腱膜は短くて硬いのが特徴です。衝撃を吸収する能力が低いため足底腱膜に負担がかかりやすい、あるいは足底腱膜にかかる力が直接、カカトの骨(踵骨しょうこつ)に伝わってしまいやすいという理由で足底腱膜炎を起こします。

またこのタイプの足に起こった足底腱膜炎の場合には、痛みを避けるために足の外側に体重をかけて歩いているうちに、外くるぶしから足の外側に痛みが出ることがあります。これはスネの外側の筋肉(長腓骨筋ちょうひこつきん短腓骨筋たんひこつきん)が働き過ぎて筋筋膜性疼痛症候群きんきんまくせいとうつうしょうこうぐんを起こしているのです。

2-3.ふくらはぎの筋肉が硬い場合

ふくらはぎの筋肉が硬い場合には足首が反りにくくなります。すると足はたてアーチを低下させるように動きます。一歩ごとにそれが起こりますので、足底腱膜が絶えず伸ばされます。この動きが繰り返されると足底腱膜が炎症を起こす場合があります。

足底腱膜炎

フクラハギの筋肉が硬いと足底腱膜炎を起こすことがある。

3.足底腱膜炎の治療と対策

一般的には足裏を伸ばして、足底腱膜のストレッチをするのがよいです。またテーピングも効果がありますが、さらに治療や予防のために原因に応じて下記のことを実行することが大事です。そのためにはまずは足底腱膜が伸ばされ過ぎる原因が何であるかを見極めることが重要です。

3-1.踵が内側に倒れやすい足の場合

まずは構造のすぐれた靴を購入することです。靴を選ぶときには信頼できるシューフィッターの方にアドバイスをもらった方がよいです。仕事上、パンプスを履かなければいけない方もシューフィッターの方と話し合って選んでください。その際にヒール高は3~5センチにしましょう。

ウォーキングシューズ

ウォーキングシューズ

靴を選んだらその中に足底板を入れましょう。これらがカカトが内側に倒れ過ぎるのを最小限にしてくれます。

足底板

手術を除くと外反母趾には足底板を入れるのがベスト

 

3-2.ハイアーチの足の場合

ハイアーチの場合は衝撃を吸収する能力の低い足底腱膜を補助するため、衝撃を吸収する機能に優れた靴を選び、その中に衝撃を吸収する能力の高い足底板を入れることが重要です。その上で足底腱膜のストレッチを行って下さい。

このときに注意しなければいけないのは、足底板そのものにクッション作用があるからといって、衝撃吸収能力が高いとは言えないことです。下記の右の写真のように手で握っても型崩れしないくらいの強さがないと、皮下組織を集めて衝撃吸収に使うことができないのです。

足底版

足底板の比較左は柔らかすぎる足底板。右のものぐらい硬くなければならない。

 

足底板のクッション作用

インソールや足底板の素材が柔らかいと、皮下組織を衝撃吸収に使うことができない。

3-3.ふくらはぎの筋肉が硬い場合

靴の中にヒールウェッジ(カカトを高くするもの)を入れると、足底腱膜にかかる負担が小さくなります。またストレッチは足底腱膜だけではなく、ふくらはぎの腓腹筋に対して行うことも重要です。

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治療家も真っ青!超短期間で痛みを1/10にする方法

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足や膝や腰のトラブルに関しては

さまざまな施術方法が存在します。

 

しかし欧米で研究が進んでいる「足病学」の理論に基づいた施術方法は

まだ一般的には知られていません。

 

私たちの身体の構造は多くは遺伝によって

両親から引き継いでいます。

足の構造も両親のどちらかから引き継いでいるのです。

 

足に異常な構造があると、それは足の異常な動きを生みだし、

さらにスネ、膝、フトモモ、骨盤、背骨に異常な動きを発生します。

 

その異常な動きは

シンスプリント、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛、

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰痛、

頸の痛み、猫背、ストレートネックなど

さまざまなトラブルを引き起こすのです。

 

これらの疾患から来た痛みを改善するのには

まずは足の異常な構造を足底板(そくていばん)によって補正し、

足の正しい動きを作ってやらなければなりません。

 

そして身体の動きを正常に近づけた上で、

痛みを出している部分(ほとんどは筋肉です)の施術を行います。

 

欧米では足底板はごく一般的に使用されていますが、

日本ではあまり一般には知られていません。

 

あなたも足病学に基づく施術を受け、

一日も早く、身体のトラブルを改善させてください。


一日も早く身体の痛みを解消したい方はこちらへ

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