人よりフトモモが太いのはなぜか/歩いているとよくつまずく

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少しでも脚をきれいに見せたいと思う若い女性には多いと思います。前回はスタイルを良くするパンプス選びとして、選ぶ基準の中でも重要なヒールの高さについて書きました。今回は選んだパンプスに入れる足底板(インソール)について書いてみたいと思います。また歩いているときによくつまずく、あるいはつまずきそうになるがどうしたらいいかという相談を受けます。この症状はご年配の方に限らず、若い女性やこどもにも見られます。この症状についても解説しました。(メルマガ2015年12月26日号)

1.若い女性の脚の悩みベスト3

当院に来院される女性の方に多い悩みのベスト3が、

  1. フクラハギやフトモモが大き過ぎる。
  2. 内股歩きまたは外股歩きになる。
  3. 足腰が冷える。

です。いや若い女性に限らず、たくさんの女性の方がこの悩みを持っていらっしゃいます。ただ悩んでいらっしゃるだけではなく、これらの問題を解決するために色々なことを試されている方も多いのですが、問題の解決には程遠いというのが現実です。ひとつひとつみていきましょう。

1-1.フクラハギやフトモモが大き過ぎる

まずフクラハギやフトモモが大き過ぎるのはヒールが高すぎる場合が多いです。理想的なヒールの高さは3~5センチですが、これは身長にもよります。背の低い人が5センチのヒール高のパンプスを履くと、高すぎるということになります。

またフクラハギやフトモモが大き過ぎる方の中には、スネも大き過ぎる場合がよくあります。
スネが大き過ぎたり、フトモモの横が大きくなり過ぎるのはカカトが内側に倒れ過ぎている場合が多いです。

よってそれを防ぐために、パンプスの中にパンプス用の足底板またはインソールを入れると良いです。足底板はオーダーメイドのもので、インソールは既製品です。既製品の方が安価ですが、既製品にも大変機能的にすぐれたものがあります。

デラックス・ドレスフィット

スーパーフィート社の「デラックス・ドレスフィット」(インソールの一種)

さて上で述べた「カカトが内側に倒れ過ぎる」ことを、専門用語で
過回内かかいない(英語ではオーバープロネーション)
と言いますが、これは諸悪の根源です。
脚を太くする以外にも下肢の色々な部分にトラブルを発生させます。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

1-2.内股歩きや外股歩き

つぎに内股歩きや外股歩きについて。
これはO脚やXO脚とも関係があります。

内股歩きや外股歩きになる場合、
親指の付け根の関節が動きにくくなって、
親指が反りにくくなってしまっていることが良くあります。

内股や外股で歩くと親指をあまり反らさなくても歩けるので、
自然にそうなってしまうのです。

親指の付け根の関節が動きにくくなるのは
カカトが内側に倒れ過ぎていること(過回内)が大きな原因ですので、
これもインソールで対応します。インソールで難しい場合には足底板を作ります。

またうつぶせで足の捻じれ方を診たときに
親指側が小指側よりも下がり、
しかも足の中の関節が硬い場合にも内股歩きになる場合があります。
これも足底板で対応できますが、インソールでは対応が難しいことも多いです。

足のねじれの見方

こうやって足のねじれ方を診ます。

文章だけではイメージしづらいでしょうが、
「足の形が少し違っている場合には、歩き方もおかしくなる。
これは足底板で足の形を補正することによって
正しい歩き方に近づけることができる」
というぐらいに理解していただければ結構です。

1-3.足腰の冷え

さらに足腰の冷えを訴える女性の方が多いです。
これは下肢の筋肉が硬くなって、血管を圧迫するのが大きな原因です。
筋肉が硬くなるのは、筋肉が働かされ過ぎていることから起こります。

カカトが倒れ過ぎる(過回内が起こる)と、
筋肉が必要以上に働かされ過ぎるので、
やはりカカトの動きを正常にするために、インソールや足底板を入れます。

このように良い構造のパンプスに、
足病学に基づいたインソールや足底板を入れることは、
女性のいろいろな悩みを解決する方向に導きます。

一度、お試しください。

足底板に関しては「外反母趾の痛みを劇的に改善するクツの中敷き(インソール)」で詳しく解説しています。

 

2.歩行中によくつまずく

歩いている時によくつまずきそうになるけれど、
どうしたらいいのですか、という質問がたまに来ます。

ご年配の方がつまずきやすいのはよく知られていますが、若い女性の方にもよく見られます。
また子どもさんがよくつまずくので診てほしいというお母さまも多いです。

今回はこれについてお答えしましょう。
つまずきやすいのは足首が十分に反っていないからです。

左足で地面を蹴った後に、からだは右足で支えられます。
右足でからだが支えられている間に
左足は後ろから移動し、右足を追い越して前方に出ます。

歩行周期・立脚仲期

右足裏全体が地面に着いた後、左の足が通り過ぎる

このときに左足首が十分に反っていないと、
左足先が地面に触れてつまずくのです。

– ではなぜ左足首が十分に反っていないのでしょうか。

– それは左足首を反らす筋肉が弱っているからです。

左足首を反らせる筋肉というのは、どの筋肉なのでしょうか。
それは前回の「スタイルを良くするパンプス選び/足の甲の痛みがなくなった」の中の「2.足の甲の痛みがなくなった」で書いたスネの筋肉です。
具体的に言うと「前脛骨筋ぜんけいこつきん」という名前の筋肉です。

–  この筋肉が弱ると足首が反りにくくなります。

– ではなぜ弱ったのでしょうか?
– あまりこの筋肉を使っていないからでしょうか?

– いいえ、違います。
– この筋肉を使いすぎているからです。
– この筋肉が使われ過ぎると、硬くなって動きにくくなるのです。

– ではなぜこの筋肉が使われ過ぎるのでしょうか?

– それは足に捻じれがあって、カカトが大きく内側に倒れ過ぎるからです。

足に捻じれがあり、カカトが大きく内側に倒れるようになる(過回内が起こる)と、
スネの筋肉が働かされ過ぎて硬くなり、
スネから足の甲、さらには親指にかけて痛みを出します。

そして硬くなった筋肉は、足首を十分に反らすことができなくなり、
歩行時につまずきやすくなるのです。
また痛みがあまり感じられなくても、この筋肉が弱っているとつまずきやすくなります。

対策は「足の甲の痛み」に対する対策とほぼ同じです。
まずはインソールや足底板を入れて、足の捻じれを補正し、捻じれの影響が出ないようにします。
そして硬くなったスネの筋肉に対する施術を行います。

それほど難しい施術ではありませんが、
自分で筋肉の施術を行うのは難しいかもしれません。
そんなときはご一報下さい。

足の甲の痛みに関しては「足の甲の痛みは脛(スネ)の筋肉に問題があることが最も多い」で詳しく解説しています。つまずきやすい方もこちらを参考にしてください。

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