外反母趾痛の有無を決めるのは?/足の指の付け根が痛む理由

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痛みのない外反母趾はとても恐ろしいです。痛みがなければ知らないうちに親指の変形が進んでいきます。気が付いたら親指が大きく外側に曲がっていたということも少なくありません。
外反母趾には痛みのあるものと痛みのないものがあります。その違いはどこにあるのでしょうか。そして外反母趾の痛みにはどのように対処したらいいのでしょうか。
また指の付け根が痛くなる中足骨骨頭部痛についても述べました。(メルマガ2016年1月2日号)

1.外反母趾の痛みの有無あるいは強弱

1-1.痛みの有無あるいは強弱はどこから来るのか?

外反母趾の強い痛みがある場合は、何とかしなければいけないと思うので
みんなネットでいろいろと調べたり、近所の病院や整骨院を訪れます。

一方、痛みのない外反母趾はしばらくは放っておかれることが多いようです。
ところが気が付いたときには親指の変形がすすみ、
ひどい人になると、親指が第2指と交差した状態になってしまいます。

なぜ痛みがある外反母趾と痛みがない外反母趾があるのか
あるいはなぜ痛みが強い外反母趾と痛みが弱い外反母趾があるのかというと
それは外反母趾になりやすい足にも、構造の違いが幾通りもあるからです。

足の形は人によって違うのですが、
外反母趾になりやすい足を調べるといくつかのタイプに分類できます。

その中で次の2つの違ったねじれ方をした足を比べてみましょう。

  1. 足の前半分の内側が上がっているタイプ
  2. 足の前半分の外側が上がっているタイプ
前足部内反と前足部外反

足のねじれの例
足の前半分の内側が上がっている足(左)と外側が上がっている足(右)
(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p8, 11)

 

足のねじれの見方

こうやって足の変形(ねじれ・ゆがみ)を見ます。

2つを比べると、
痛みは「2」のタイプの足に圧倒的に多く、またその痛み自体も強いのです。
なぜなのでしょうか。

 

1-2.足の前半分の内側が上がっているタイプ

足の前半分の内側が上がっているタイプの足は
歩行中のカカトが地面に着いた後に、小指の付け根が地面に着きます。
そして親指の付け根が地面について、足裏全体が地面に着くことになります。

過回内

足が内側に倒れる。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

 

前足部内反変形

足の前半分の内側が上がった足

このときに親指の付け根の骨(第1中足骨ちゅうそっこつ)はあまり動きません(上図の②)。
そして痛みはほとんど出ないのです。

ただし痛みが出ないので放っておくと変形が大きくなり、
親指の付け根の出っ張ってきて、その部分がクツに圧迫されて痛みが出ることはあります。
が、痛みが出るまでに時間がかかるのです。

 

1-3.足の前半分の外側が上がっているタイプ

ところが足の前半分の外側が上がっているタイプの足は
カカトが地面に着いたあとに、
小指の付け根よりも親指の付け根が先に地面に着きます。

そして親指側が地面に着いたあとで、
足が外側に倒れて、小指側が地面に着きます。
これは足が捻挫をしやすい動きであり、非常に不安定なのです。

この前半分の外側が上がっているタイプの足がすべてこのような着地になるとは限りませんが、
足の中の関節が硬くて動きにくい場合はこのような着地になります。

ハイアーチ

足が外側に倒れる。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p12)

 

足の前半分の外側が上がった足は強い痛みを出すことがある。

そのためカカトが持ち上げられたときに、
急速に足全体を内側に倒します。
足は内側に倒した方が安定するからです。

このときに親指の付け根の骨(第1中足骨ちゅうそっこつ)が大きく回転し、
この骨と皮膚の間にある、潤滑油の入った袋が強く刺激されて痛みを出すのです(上図の②)。

 

1-4.外反母趾の痛みの対策

痛みの有無あるいは強弱の違いにかかわらず、
外反母趾を起こすような足の異常な動きを止めることが重要です。

この足の異常な動きを防ぐもっとも効率的な方法は靴の中に足底板そくていばんを入れることです。
たとえ筋肉を鍛えても、歩き方を変えようとしても足の骨格は変わりません。

外反母趾の痛みのある方は足底板を入れて、足の捻じれを補正し、
足の動きを正常に近づけることが早急に必要なのです。

足底板

皮革を貼り付けた足底板。

 

2.足の指の付け根が痛む2つの原因

足の指の付け根、とくに第2~5指の付け根が痛む方がよくいらっしゃいます。
ネットで調べた皆さまは「中足骨骨頭部痛ちゅうそっこつこっとうぶつう」という病名を探し当てることでしょう。

外反母趾の方に多いのですが、足の横アーチがなくなると
第2~3中足骨の先端部の皮膚が地面に当たりやすくなります。

するとそこにタコができて痛みを出すという説明がされています。
あるいはその部分の皮下組織が炎症を起こして痛みを出しているとも書かれています。

しかし実際にはその部分にタコがなかったり、
またその部分を押してみても痛みがない場合もけっこうあります。

では何が原因なのでしょうか。

次のリンク先をご覧になって下さい。
短趾屈筋たんしくっきんのトリガーポイント図が描かれています。

これは足の裏にある「短趾屈筋たんしくっきん」という、足の指を曲げる筋肉の中に
トリガーポイントという痛みを起こすポイントができたときに
どこに痛みが出るかを書いたものです。

図の中には小指側にあるもう一つの筋肉、
小指を曲げる「短小趾屈筋たんしょうしくっきん」のトリガーポイントもいっしょに書かれています。

この短趾屈筋たんしくっきんはきつい靴や先のとがった靴を履いていると、過度に働かされて、
トリガーポイントができやすいのです。

また足に「ねじれ」や「ゆがみ」があって足が内側に倒れやすい人は
さらにトリガーポイントのできるリスクが高くなり、
また回復も遅れる傾向があります。

なぜならば足が内側に倒れ過ぎると、足の裏が不安定になります。
この不安定な状態を安定化させようとして
足裏の小さな筋肉が、通常以上に働かされすぎるからです。

この症状が出たら、まずは足の大きさにあった、構造的によい靴を選び、
その中に足底板を入れて、足が内側に倒れ過ぎないようにします。
足底板に関しては「外反母趾の痛みを劇的に改善するクツの中敷き(インソール)」に詳しく説明されています。

足部の固定

体重をかけずに作る足底板がベスト。

そしてトリガーポイントのできた筋肉を
専門家に治療してもらうことが大事なのです。

中足骨骨頭部痛ちゅうそっこつこっとうぶつうといっても二種類あることを覚えておいてください。

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治療家も真っ青!超短期間で痛みを1/10にする方法

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足や膝や腰のトラブルに関しては

さまざまな施術方法が存在します。

 

しかし欧米で研究が進んでいる「足病学」の理論に基づいた施術方法は

まだ一般的には知られていません。

 

私たちの身体の構造は多くは遺伝によって

両親から引き継いでいます。

足の構造も両親のどちらかから引き継いでいるのです。

 

足に異常な構造があると、それは足の異常な動きを生みだし、

さらにスネ、膝、フトモモ、骨盤、背骨に異常な動きを発生します。

 

その異常な動きは

シンスプリント、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛、

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰痛、

頸の痛み、猫背、ストレートネックなど

さまざまなトラブルを引き起こすのです。

 

これらの疾患から来た痛みを改善するのには

まずは足の異常な構造を足底板(そくていばん)によって補正し、

足の正しい動きを作ってやらなければなりません。

 

そして身体の動きを正常に近づけた上で、

痛みを出している部分(ほとんどは筋肉です)の施術を行います。

 

欧米では足底板はごく一般的に使用されていますが、

日本ではあまり一般には知られていません。

 

あなたも足病学に基づく施術を受け、

一日も早く、身体のトラブルを改善させてください。


一日も早く身体の痛みを解消したい方はこちらへ

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