ヒザはまったく悪くないのに、ヒザが突っ張って正座しづらい

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正座するときにヒザに違和感がある。しかしレントゲン写真を撮ってもらってもまったく異常がない。そんな症状の方が時折りいらっしゃいます。よく観察してみると、ヒザには異常が見られませんが、スネの筋肉に異常が見られます。こういう方は「ある座り方」をしていただくと問題の本質が見えてきます。(メルマガ2016年8月6日号)

正座するときのヒザのトラブル[症例8]

65歳の女性の方がメールを下さいました。
正座が少ししづらいとのことでした。
レントゲン写真を撮ってもらっても異常は見つからなかったそうです。

ご来院されてお話をお伺いしました。
痛みはないのですが、左右の足に外反母趾が見られます。
左よりも右の方が親指の曲がり方が大きいようです。

1.正座の時の違和感の直接原因

まずは正座をしていただきました。
メールでお書きになっていたように、
少し右ヒザが突っ張るような感じがするとのことです。

足首から先を診察台から出した状態での正座

足首から先を診察台から出した状態での正座(これは筆者です)

次にしていただいたことは
足首から先を診察台から出した状態での正座です(右写真)。
すると今度は右ヒザに違和感がまったくありません。

これはどういうことでしょうか。

足首から先を診察台から出した状態であると、
足首をまっすぐにしなくても正座できます。

足首から先を診療台から出さない状態だと、
足首をまっすぐに伸ばさないといけなくなります。

もしスネにある筋肉が硬いとどうなるでしょうか。
スネにある筋肉は足首を反らす作用があります。

ですからもし硬ければ、足首をまっすぐに伸ばすことがしづらくなるのです。するとその違和感がヒザに出てしまう。こういうことがよくあります。

そこでこのスネにある筋肉をほぐし、そののちにストレッチを加えました。十分に軟らかくした状態で再び正座をしていただくと、今度は違和感なく、自然に正座することができました。

この患者様はヒザ自体にはあまり痛みがないレベルでしたが、ヒザの関節やヒザ周囲の筋肉の異常によって正座しづらいこともあります。
こういうケースはまた改めて説明いたします。

ではなぜスネの筋肉が硬くなったのでしょうか。
またどういうことを行なえば、それを防ぐことができるのでしょうか。

 

2.スネの筋肉が固くなった理由

スネの筋肉が硬くなった患者様はよくいらっしゃいます。
今回の患者様はそれほど痛みを強くは感じませんでしたが、

人によってはスネや足首の前面や足の親指に痛みを感じます(前脛骨筋とその痛みが出る場所)。
これはスネにある「前脛骨筋ぜんけいこつきん」という名前の筋肉がトラブルを起こしているのです。

この筋肉は足首を反らす作用がありますが、
この筋肉を痛めると、筋肉自体が硬くなり、
さらにスネや足首や親指に痛みを出すこともあります。

また足首が反りにくいので、歩いている時や階段を上っている時に
つまずきやすいという症状を訴える場合もあります。

大人に限らず、こどもでもこの筋肉を痛めることがありますが、
その時にはほとんど「成長痛」として扱われます。

とくに大人もこどももカカトが内側に倒れやすい人は
この筋肉を始めとする下腿部かたいぶ(足首とヒザの間)にある筋肉に負担がかかりやすいため、
なかなか症状が改善しません。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

3.対策

3-1.靴

まずはしっかりした構造のクツを購入することです。
ミズノ、アシックス、ニューバランスなどのクツを
信頼できるシューフィッターに選んでもらいましょう。

クツの選び方は「外反母趾の人生をバラ色にするシューズ選びの3つのポイント」を参考にしてください。
外反母趾ではなくても、よい構造のクツの選び方は同じです。

 

3-2.矯正インソール(足底板)

その中に機能的にすぐれた
矯正インソール(オーソティックス、足底板そくていばん)を入れましょう。

足底板

手術を除くと外反母趾には足底板を入れるのがベスト

スネの筋肉のトラブルはそれほど難しい症状ではありませんが、原因が分からないと、
何をどのようにしたらよいかがさっぱり分からないと思います。
信頼のおける専門家に診てもらって下さい。

当院に来院された上記の患者様には
ウォーキングシューズを買ってきていただき、
矯正インソールを作ってそのシューズに入れました。

 

3-3.スネの筋肉に対する施術

並行してスネの筋肉に対する施術を行ないましたが、
2回でほぼ症状が出なくなりました。

半年が経過したのち、矯正インソールの調整にいらっしゃいましたが、
毎日違和感なく過ごされているということでした。

スネの筋肉の施術を自分で行う場合は
足の甲の痛みは脛(スネ)の筋肉に原因があることが最も多い」をお読みください。

 

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