押しても全く痛まないのに足の甲が痛いという不思議な患者様

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二人の子どもさんを持つお母さんが、足の甲が痛いということで来院されました。足の甲が痛い場合、多くの方は足の甲に原因があると思ってしまいます。患者様だけではなく施術家でさえもそう思う方が多いです。ところが実際には足の甲に原因がないこともとても多いのです。ここでは実際に来院された方の例を挙げて、足の甲の痛みの原因と施術方法を説明したいと思います。(メルマガ2016年9月10日号)

足の甲が痛い[症例10]

1.患者様の症状

30代の女性の方がご予約されました。
二人の子どもさんを持つお母さんで、専業主婦です。

右足の甲が痛いということなので、押してみましたが大して痛くはありません。
左足の甲には最初から痛みがまったくないそうです。

どんな時に痛いのかを聞いてみると、
床の拭き掃除の時に痛かったり、
正座をするときに痛みが出るそうです。
また公園で小走りに子どもさんを追いかけた時にも痛んだということ。

何か思い当たる節はありませんか。
たとえば車のアクセルを踏み続けたとか、
ハイヒールを履いて歩きまわったとか、
路上でつまずいたとか・・・

「そういえば公園で子どもを追いかけた時に
ちょっとつまずいて
それから痛みが出たように思います」

 

2.長指伸筋の筋筋膜性疼痛症候群

これはよくある症例で、つまずいたときにある筋肉を痛めたのです。
どの筋肉かというと「長指伸筋ちょうししんきん」という名前の筋肉で

スネの前面から足の第2~5指に走っている筋肉です。
この筋肉を痛めると、おもに足の甲に痛みを感じます。

病名は「長指伸筋ちょうししんきん筋筋膜性疼痛症候群きんきんまくせいとうつうしょうこうぐん」です。
長い名前ですね。

長指伸筋のトリガーポイント図

リンク先の図には親指に行っている
長母指伸筋ちょうぼししんきん」もいっしょに描かれています。
こちらを痛めると親指の方に痛みが出ます。

図の中に×印がありますが、
これはトリガーポイントと言って、痛みの引き金になるところです。

トリガーポイントができた筋肉は

  1. 過度に伸ばされると痛む。
  2. 過度に縮められると痛む。
  3. 過度に使われると痛む。

という特徴があります。

この女性の場合に当てはめると

  1. 正座すると、この筋肉が伸ばされ過ぎて痛む。
  2. 床の拭き掃除の時にしゃがむと、この筋肉が縮められ過ぎて痛む。
  3. 小走りの場合には、着地時にこの筋肉が伸ばされながら収縮するのですが、この状態がもっともこの筋肉がよく使われ、痛みを出す。

ということになります。

この女性の場合は3回ほどの施術で痛みはほぼなくなりました。
あとは自宅においてご自分でできる方法をお教えしました。
さてこの症状をなくすには、どのようにすればよいのでしょうか。

 

3.足の甲が痛い場合の対策

3-1.クツと足底板

この足の甲の痛みは、どなたにでも起きる可能性があるのですが、
とくに足のカカトが内側に倒れ過ぎる人は起こりやすく、
また痛みが取れにくい傾向があります。

足のカカトが内側に倒れ過ぎることを、
専門的には「過回内かかいない」といいます。
英語ではオーバープロネーション(overpronation)です。

これをまず何とかしなければいけません。
この過回内を防ぐには、構造的・機能的にすぐれたクツを選ぶことから始めます。
アシックス、ミズノ、ニューバランスなどのクツを選ぶとよいでしょう。
信頼できるシューフィッターの方に相談して選んで下さい。

この中に足の「ゆがみ」や「ねじれ」を補正する足底板そくていばんを入れます。
足底板は優れた医療用の中敷きだと思っていただければいいです。

足の「ゆがみ」や「ねじれ」が過回内かかいないの原因になっているので、
クツと足底板でこの異常な動きを抑制するのです。

 

3-2.マッサージとストレッチ

これだけでは痛みが取り切れないことが多いです。
「足底板を作ったのに痛みが取れない」
という疑問をネット上でよく見かけますが、

足の動きが正常に近づき、過回内を起こさなくなっても、
いったん筋肉にできたトリガーポイントは解消される訳ではないのです。

この筋肉にできたトリガーポイントに対しては、
まずはよく筋肉をほぐすという処置を行ないます。

念入りにマッサージをしてあげる訳です。
が、これがなかなか難しい。

マッサージが終わったらストレッチをします。
ヒザが悪い人でなければ正座をすればストレッチになります。
正座をしてストレッチをする際にまだ痛みがあれば無理をしないでください。
正座できない方は下の写真のようにするといいです。

スネのストレッチ

スネのストレッチ

自分でマッサージするのならば、
イスに腰かけて、左足のカカトを右のスネに当てて
左足のカカトをスネに沿って上下に動かして筋肉をほぐします。

マッサージ

これは左スネのマッサージです。

お風呂に入って筋肉を和らげ、
それからマッサージすると、一層効果的です。
でも専門家に任せるのが、楽になる早道だと思います。

足の甲の痛みについては
足の甲の痛みは脛(スネ)の筋肉に原因があることが最も多い」で詳しい解説をしています。

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治療家も真っ青!超短期間で痛みを1/10にする方法

この記事は 2で読めます。

足や膝や腰のトラブルに関しては

さまざまな施術方法が存在します。

 

しかし欧米で研究が進んでいる「足病学」の理論に基づいた施術方法は

まだ一般的には知られていません。

 

私たちの身体の構造は多くは遺伝によって

両親から引き継いでいます。

足の構造も両親のどちらかから引き継いでいるのです。

 

足に異常な構造があると、それは足の異常な動きを生みだし、

さらにスネ、膝、フトモモ、骨盤、背骨に異常な動きを発生します。

 

その異常な動きは

シンスプリント、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛、

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰痛、

頸の痛み、猫背、ストレートネックなど

さまざまなトラブルを引き起こすのです。

 

これらの疾患から来た痛みを改善するのには

まずは足の異常な構造を足底板(そくていばん)によって補正し、

足の正しい動きを作ってやらなければなりません。

 

そして身体の動きを正常に近づけた上で、

痛みを出している部分(ほとんどは筋肉です)の施術を行います。

 

欧米では足底板はごく一般的に使用されていますが、

日本ではあまり一般には知られていません。

 

あなたも足病学に基づく施術を受け、

一日も早く、身体のトラブルを改善させてください。


一日も早く身体の痛みを解消したい方はこちらへ

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