親指の付け根全体が痛む強剛母趾は外反母趾とよく間違われる

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足の親指が痛いと外反母趾と思ってしまうことが多いですが、外反母趾とは似ていますが、それとは違う病気があります。その病気は強剛母趾という名前で、足の親指の付け根がだんだん動かなくなる病気です。その関節が動いていても地面を蹴る際に痛みが出ます。外反母趾と同時に強剛母趾が起こっていることもあります。(メルマガ2016年9月17日号)

1.足の親指の付け根の痛み

足の親指の付け根の痛みというと外反母趾が思い浮かびますが、
外反母趾の痛み」とよく間違えられるものに、「強剛母趾の痛み」があります。

強剛母趾は「きょうごうぼし」と読みます。
強直母趾(きょうちょくぼし)ともいいます。

外反母趾の痛みが親指の付け根の内側に出るのに対して、
強剛母趾の痛みは親指の付け根全体に出ます。

外反母趾は親指が小指の方に曲がって行くのですが、
強剛母趾は親指が反らなくなるのです。

この外反母趾と強剛母趾は同時に存在することもあります。つまり、

  1. 外反母趾だけの場合
  2. 強剛母趾だけの場合
  3. 外反母趾と強剛母趾が同時に存在する場合

の3通りがあります。

どちらもカカトが内側に倒れ過ぎることと大いに関係があります。
カカトが内側に倒れ過ぎることを過回内かかいないと言います。
英語ではオーバープロネーション(overpronation)です。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

カカトが内側に倒れ過ぎると、
親指の付け根で2つの骨が衝突する場合があり、
この状態が強剛母趾なのです。

制限母趾

親指の付け根で2つの骨が衝突する

強剛母趾も色々な段階があります。

  1. 体重をかけない場合には親指を反らしても痛みが出ないが、体重をかけた状態で親指を反らすと親指の付け根が痛む。この状態は機能性強剛母趾きのうせいきょうごうぼしと言われる。
  2. 体重をかけない状態でも、体重をかけた状態でも親指を反らすと親指の付け根が痛む。
  3. 親指自体がまったく反らない状態になる。

1→2→3の順番でひどい状態であることになります。
歩くとき、とくに地面を蹴るときに痛みがひどく、
通常よりも小指の方に体重をかけてしまわなくてはならなくなります。
また親指の付け根が腫れている場合も少なくありません。

強剛母趾

強剛母趾は親指の付け根全体が痛む。

親指で地面をしっかりと蹴れなくなるので、
スポーツのパフォーマンスも低下してしまいます。
この状態に対しては、どのような対処方法があるのでしょうか。

 

2.強剛母趾対策

2-1.靴の選択

まずは靴選びからです。
強剛母趾の場合には通常良いとされている靴とは1点が違った靴を選びます。

通常よいとされている靴は

  1. カカトの周り(ヒールカウンター)が硬くてしっかりしている。
  2. 靴の前の部分と後ろの部分をつかんで捻っても、あまり型崩れしない。
  3. 足の指の付け根に相当する部分で、靴が反る。

ですが、

強剛母趾の場合は3)の条件が違っています。
それは足の指の付け根に相当する部分が通常よりも硬めに作られ、
かつそれから先が反っている(トゥ・スプリングが大きい)ということです。

このような構造ですと、
足の親指をあまり反らさないでも、地面を蹴ることができます。
逆に足の指の付け根に相当する部分が軟らかすぎると、
歩行時に親指を反らさなければいけないため、痛みが出やすくなります。

ただし体重をかけてもかけなくても、まったく親指が反らない場合には
このタイプの靴でも痛みが取り除けない場合がかなりあります。
このケースは後述します。

2-2.足底板

次にこの靴の中に足底板そくていばんを入れます。
現在、当研究所では体重をかけずに作る足底板を使用していますが、
強剛母趾が軽度の場合は、この足底板で痛みが取れることが多いです。

足底板の作製

体重をかけずに作る足底板

この足底板でも痛みが取れない場合には
本格的な足底板(オーソティックス)が必要になります。
そしてこのオーソティックスに
強剛母趾用の加工を施すと快適になる場合が多いです。

体重をかけなくても、まったく親指が反らない場合には
足底板(オーソティックス)の中でも、厚めで軟らかい素材でできたものを使用したり、
ロッカーバーを用いた特殊な靴を使用したりします。

ロッカー・バー

ロッカー・バー(Cailliet, Rene (1985) 『足と足関節の痛み, 第2版』荻島秀男訳, 医歯薬出版株式会社, p.145)

ロッカーバーというのは「揺り椅子」のように加工された靴底のことで、
この加工を施された靴をはくと、足の指を使わずに歩くことができますので、
親指の付け根に痛みが出ることはほとんどなくなります。

強剛母趾の方はぜひ専門家に相談して下さい。

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治療家も真っ青!超短期間で痛みを1/10にする方法

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足や膝や腰のトラブルに関しては

さまざまな施術方法が存在します。

 

しかし欧米で研究が進んでいる「足病学」の理論に基づいた施術方法は

まだ一般的には知られていません。

 

私たちの身体の構造は多くは遺伝によって

両親から引き継いでいます。

足の構造も両親のどちらかから引き継いでいるのです。

 

足に異常な構造があると、それは足の異常な動きを生みだし、

さらにスネ、膝、フトモモ、骨盤、背骨に異常な動きを発生します。

 

その異常な動きは

シンスプリント、変形性膝関節症、変形性股関節症、坐骨神経痛、

腰椎椎間板ヘルニア、腰椎分離症、腰椎すべり症、腰痛、

頸の痛み、猫背、ストレートネックなど

さまざまなトラブルを引き起こすのです。

 

これらの疾患から来た痛みを改善するのには

まずは足の異常な構造を足底板(そくていばん)によって補正し、

足の正しい動きを作ってやらなければなりません。

 

そして身体の動きを正常に近づけた上で、

痛みを出している部分(ほとんどは筋肉です)の施術を行います。

 

欧米では足底板はごく一般的に使用されていますが、

日本ではあまり一般には知られていません。

 

あなたも足病学に基づく施術を受け、

一日も早く、身体のトラブルを改善させてください。


一日も早く身体の痛みを解消したい方はこちらへ

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