一生懸命に努力しても早く走ることができない子どもの問題点

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

この記事は 6で読めます。

10月というと運動会の季節というイメージですが、最近では別の月に運動会を行なう学校もあるとか。
その運動会で注目されるのは徒競走です。できるだけ順位を上げたいのは子どももその親も同じです。
いや一生懸命やった結果が最下位でもいい、という親御さんもいらっしゃるかも知れません。それはそれですばらしい考えだと思います。
でも多くの子どもは少しでも早く走れたらいいなと思っているでしょう。親もその子どもの気持ちを分かって、何かいい方法はないものかとネットサーフィンを行ないます。(メルマガ2016年9月24日号)

1.フォームと靴

ネットサーフィンの結果、走るフォームがとても大切なことに気づきます。
走るときの姿勢、脚の上げ方、腕の振り方などです。
さらにその正しいフォームでの練習を毎日続けることが大事・・・

また加えて靴選びも大切です。
最近は「瞬足(シュンソク)」という靴が子どもに人気があるそうですね。
左右非対称にしたソールが特徴の靴です。

多くの子どもさんはここまでで終わってしまっています。
ところがとても大切なことがひとつ抜けているのです。

 

2.柔らかい足と硬い足

それは子どもさんの足の構造に関することです。
私たちの足は移動するときに2つの形状に変化しています。
その2つとは「軟らかい足」と「硬い足」です。

かんたんに説明すると、足が地面に着くときには
足は衝撃を吸収するために、軟らかい状態になります。
つまりクッション作用を行なうのです。

中間位から回内位へ

まっすぐの状態から、内側に倒れた状態に変化する。

逆に、蹴るときにはアキレス腱に働いた力が、
効率よくカカトを持ちあげるために、足全体が硬い状態になります。
この切り替えがうまくいく人は効率よく走ることができるのです。

回内位から中間位へ

内側に倒れた状態から、まっすぐの状態にもどる。

 

3.異常な足の動き

ところがこの2つの状態の切り替えがうまくいかない人がいます。
それは足に「ねじれ」や「ゆがみ」があって、
着地時にカカトが大きく内側に倒れてしまう人です。

過回内

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)

このカカトが内側に大きく倒れる異常な現象を
過回内かかいないまたはオーバープロネーションといいます。

このオーバープロネーションが起こると、
地面を蹴るときに「硬い足」になりません。
つまり「軟らかい足」の状態のままなのです。

足が硬い状態にならないと、
アキレス腱がカカトを引き上げることができにくくなります。

そしてしっかりと地面を蹴ることができないのでスピードが出ず、
かつ歩幅が大きくならないのです。

大腿と下腿の内旋

カカトが内側に倒れると、スネや太モモが内側に回転する(SUPERfeet Training
Program Tech 3. 株式会社インパクトトレーディング, 2004, p8)(一部改変)

またオーバープロネーションが起こると
スネやフトモモが内側にねじれやすくなるので、
ヒザがまっすぐに進まなくなり、効率が悪くなります。
前から見ると内股気味で走ることになります。

さらにスネやフトモモの内側へのねじれが
骨盤を前に倒して姿勢を悪くさせ、

骨盤の左右が交互に前に倒れるので、
カラダが左右にねじれやすく、また左右に倒れやすくなります。

一生懸命に走るフォームを正しくしようとしても、
カラダ全体がねじれやすいため、
なかなか正しい走り方ができません。

足の「ねじれ」や「ゆがみ」がひどい子どもほど、
練習の結果が出にくいのです。
どうしたらよいのでしょうか。

 

4.足底板

どうやったら早くなるのか

方法はかんたんです。
足の「ねじれ」や「ゆがみ」を補正してあげればよいのです。

どうやって?

足底板そくていばんを使うのです。
その子どもさんの足に合わせた足底板を作り、それを靴の中に入れてあげるのです。
足底板を「医療用の中敷き」とか「矯正インソール」と呼んでいる人もいるようです。

足底板の挿入

完成した足底板をクツに装着する。

欧米では普通に使われているのですが、
日本ではまだ知っている人がとても少ない状況です。

これを使うとアキレス腱に働いた力を
効率よく足部(足首から先)に伝えることができるようになります。
その結果、地面を蹴る力が強くなり、かつ歩幅が広がります。

スネやフトモモが内側にねじれにくくなるので、ヒザがまっすぐ前に出ます。
骨盤が前に倒れにくくなりますので、姿勢がよくなります。
またカラダの左右方向へのねじれや倒れが減少します。

その結果その子どもの持つ能力が
今まで以上に発揮されるようになります。

靴にはもともと中敷きが入っていますが、
その中敷きが外れる靴と外れない靴とがあります。

できれは中敷きの外れる靴を購入し、
もともと入っている中敷きを外して、
その代わりに足底板を入れるとよいでしょう。
もちろん中敷きが外れない靴に対応した足底板もありますが。

足底板のことは専門家にお問い合わせください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*

CAPTCHA