外反母趾ではない両親から生まれた赤ちゃんが養子に出された

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外反母趾ではない両親から生まれた赤ちゃんが養子に出されました。お父さんも外反母趾ではなく、お母さんも外反母趾ではない。もちろん彼らの両親も外反母趾ではありません。つまりまったく外反母趾の素因を持たないと思われる二人の間にかわいい赤ちゃんが生まれました。
二人には事情があって赤ちゃんを育てることができません。赤ちゃんは生まれてすぐに養子に出されました。さてどうなったでしょうか。(メルマガ2016年11月19日号)

その赤ちゃんとは血縁関係のまったくない養父母は
大事にその子を育て、一人前にしました。
この養父母はどちらも重度の外反母趾です。

さてこの子どもは外反母趾でしょうか?
それとも外反母趾ではないでしょうか?

血縁関係から考えると、
外反母趾になるような足の形が遺伝されていないので
この子も実の親と同じで外反母趾ではないと思われます。

しかし後天的な条件が加わると、
外反母趾になるかもしれないと考える方もいるかもしれません。

なぜみなさんにこんな話をするかというと
ネット検索をしていると面白いことが書かれてあったからです。
何と書かれてあったかというと、その文章は次のようなものです。

「変形が遺伝するというよりは
歩き方や体の使い方が遺伝するため外反母趾起きている」

「歩き方や体の使い方が遺伝する」というのは奇妙な文章です。
なぜならば「歩き方や体の使い方」は遺伝するとは言わないからです。

遺伝とは

  1. 生殖によって、親から子へと形質が伝わるという現象のこと。
  2. 後天的な母子感染による疾患や、非物質的情報伝達(学習など)による
    行動の類似化などを含まない。

ということです(wikipediaを参考)。

つまり「歩き方や体の使い方」は学習によるものですので、遺伝とは言えないのです。

ただし人間の行動は親をまねることによって、親の行動に似てきます。
ですから子どもの外反母趾も親の歩き方をまねることによってなったのではないか
ということも言えなくもないです。

しかし残念なことにその根拠となる論文はどうしても探し出すことができません。
親の歩き方を学習して、その結果、外反母趾になるという
学問的な裏付けがどこにも見つからないのです。

生まれてからの習慣で外反母趾の原因となりうると考えられているのは
ただ一つ、「靴」だけです。

南江堂から出版されている「外反母趾診療ガイドライン2014」を読みましょう。
これの30ページに
「外反母趾の発症に影響を与える生活習慣は靴の装用以外に報告されていない」
と書かれています。

たいへんいい本です。
外反母趾の方、あるいは施術に当たられている方は
ぜひ一度お読みになって下さい。

なお靴と外反母趾との関係は
靴を履く生活では裸足の生活よりも外反母趾になる人が増える」をお読みください。

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