
男性よりも女性の方が外反母趾になりやすい骨格を持っていることは前回のメルマガで述べました。女性の足の骨は、男性の足の骨よりも外反母趾になる方向に動きやすいのす。それを防ぐのにはどうしたらよいのでしょうか。
また女性特有の履物であるパンプス、とくにハイヒールのものは外反母趾を引き起こしやすい傾向があります。女性ならばそのパンプスを履かなければいけないことも多々あることと思われます。仕事上だけではなく、冠婚葬祭の際には避けることができません。そこでどのような特徴のパンプスを選んだらよいかを記しておきました。(メルマガ2017年10月25日号)
1.足の骨格が崩れるのを抑える
前回は女性の足の骨が男性のそれよりも
外反母趾になる方向に動きやすい形をしているというお話をしました。
ではどうしたら、その骨が外反母趾になる方向に動くのを
阻止することができるのでしょうか。
その前に考えないといけないのは、
女性がみんな外反母趾になるわけではないということです。
外反母趾になる人は、外反母趾になるような足の捻じれを
父母や祖父母から受け継いでいることが多いのです。
ですからいくら女性の関節を構成する骨が、
外反母趾になる方向に動きやすいと言っても、
足に捻じれがなければ、簡単には外反母趾にはならないのです。
ですからその足の捻じれの影響が出ないようにすればいいのです。
どうやって?
そうです。足底板(そくていばん)を使うのです。
足底板を作って、足の捻じれの影響を防げばいいのです。
足底板を入れれば、足の骨格が崩れるのを防ぐことができ、
外反母趾の方向に骨が動きにくいのです。
それをウォーキングシューズ入れて歩けばいいのです。
しかしパンプスを履かなければいけない場合は
どうすればいいのでしょうか。
2.外反母趾を防ぐパンプスの選び方
当研究所はパンプス用のインソールをお勧めしています。
インソールと足底板はどう違うのでしょうか。
当研究所では既製品、つまりすでに商品として
でき上がっているものをインソールと呼んでいます。
そしてそれぞれの人の足に合わせて熱成形するものを
足底板と呼んでいます。
そのパンプス用のインソールを、外反母趾の女性の方には
パンプスに入れていただいています。

パンプス用インソール
ではどんなパンプスを選んでも良いのかというと、
やはり構造的に優れたパンプスを選んだ方が足には良いのです。
その構造的に優れたパンプスには5つほどの条件があります。
1つ目の条件はカカトの周りの部分が硬くてしっかりしていることです。
ここが柔らかいとカカトが倒れて、外反母趾に進みやすくなります。
第2はパンプスの前と後ろを両手でつかんで捻った時に、
あまり型崩れしないということです。
簡単に捻じれるパンプスでは足が内側に倒れやすくなります。
3つ目の条件はパンプスを前後から中央に向かって押したときに
足指の付け根に相当する部分でパンプスが反ることです。
他の部分で反ったり、全体的に曲がるのは良くありません。
第4の条件はヒールの高さが3~5センチということです。
そしてピンヒールではなく、ヒールの底面が広いことです。
5つ目は比較的深いものを選ぶのが良いです。
インソールを入れるのですから、
あまり浅いものではカカトが浮き上がってしまいます。
さらにストラップ付きのパンプスならば言うことありません。

メディフィットのパンプス
下記はハイヒールのパンプスの選び方を説明した動画ですが、
ローヒールのパンプスでもほぼ条件は同じですから参考にしてください。