
前回は外反母趾の人が家の中で使う特殊なサンダルを紹介しましたが、今回は家の中で使えるもう一つ別のグッズを紹介します。これさえあれば家の中の畳の部屋でもOKです。いくつかの違った使用方法も説明しておきました。(メルマガ2017年11月8日号)
1.さらにこんな優れ物が・・・
前回は家の中で履く「特殊なサンダル」を紹介しました。

特殊なサンダル
しかし残念ながら、
もっともサイズの小さいものでも23.5センチあります。
これでは足のサイズが23.5センチ未満の方は使えません。
でも心配は無用です。
その代りに素晴らしいグッズがあるのです。
おそらく皆さんはご覧になったことがないと思いますが、
それがこの「インソール」と「インソールホルダー」です。

インソール

インソールホルダー
まずはソックスを履いて
インソールホルダーでインソールを足に固定します。
その状態で歩いていただければいいだけです。

インソールホルダーのベルクロで足の甲を固定する。
あるいは素足に直接インソールとインソールホルダーを装着しても大丈夫です。
さらにその上からソックスを履いても良いでしょう。
ただしソックスが少し伸びますが(笑)

インソールの上に足を載せる。

インソールを固定した上にソックスを履く。
でもこれだけでは、前回ご紹介した特殊なサンダルの代わりにはなりませんね。
インソールホルダーでインソールを足に装着した状態で、
スリッパを履くという方法もありますが、スリッパはあまり良いとは思えません。
2.組み合わせてこんなことも・・・
そこで5本指ソックスを使います。
まず5本指ソックスを履き、
その上にインソールホルダーでインソールを足に装着します。

インソールホルダーでインソールを装着する。
この状態で鼻緒付きのサンダルを履くのです。
そうすれば足のサイズが23.5センチ未満の方でも、
足が内側に倒れにくくなりますので、
外反母趾の悪化を抑制することができます。

鼻緒付きのサンダルも履けます。
大事なことですので、もう一度復習しますね。
欧米で研究されている足病学では
カカトが大きく内側に倒れ過ぎるのが外反母趾の根本原因であるとされています。

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)
これを防ぐために足底板やインソールを使うのです。
足底板はオーダーメイドのもので、インソールは既製品です。
最後にもう一つ。
5本指ソックスを履く前に、素足の状態でインソールとインソールホルダーを装着します。
それから5本指ソックスを履きます。

ベルクロで足の甲を固定。

5本指ソックスを履く。
こちらの方が畳の部屋にはいいように思います。
インソールで畳が傷つくリスクが、ソックスによって抑制されるし、
足の指を開くこともできるからです。