
外反母趾の痛みや親指の変形を改善させるために、整体を受けたり、エクセサイズを行ったり、テーピングを貼ったり、靴を選んだり、歩き方を改善しようとしたりする方は多いです。たしかにそれらを行った結果、痛みや変形が改善することがないことはないのですが、その努力を十二分に発揮させるためにはあることを行わなければいけません。それを行えばさらに大きな良い変化が起こることが多いのです。(メルマガ2017年11月15日号)
1.外反母趾矯正のスピードを上げる方法
前回、外反母趾の根本原因が足の変形(捻じれやゆがみ)にあることを述べました。
この捻じれやゆがみを放置したままですと、
いくら親指を矯正しようとしても、なかなか改善しません。

足の変形が過回内(オーバープロネーション)を起こす。(Pod Mech vol.2. 株式会社インパクトトレーディング, 2006, p9)
たとえ改善できたとしても、しばらく経つとまた元の悪い状態に戻ってしまいます。
すると何のために矯正する努力をしていたのか、分からなくなります。
あるいは高い施術費を払って整体を受けた意味がなくなります。
「穴を掘っては埋める作業」という言葉がありますが、
まさにそのような行為をしているとしか思えません。
これを防ぐには、まず足の捻じれやゆがみを何とかしなければいけません。
しかし残念なことに、この足の捻じれやゆがみそのものを矯正することはできないのです。
両親や祖父母から受け継いだ足の捻じれはどうしようもないのです。
ではまったく何も対策がないのかというと、そういうことでもありません。
あるのです、良い方法が。
この対策を行なってから、
テーピングや整体などの施術を受けるのがいいです。
そうすればテーピングや整体の効果が高まります。
何をするかというと足底板、つまり医療用の中敷きを作ることです。
自分の足の捻じれやゆがみの影響をなくしてしまうような 靴の中敷きです。
そしてこの足底板を自分の足のサイズに合った靴に入れ、
それを履いてしっかり歩くのです。
この靴と足底板で外反母趾の悪化はかなり防ぐことができます。
その上でテーピングや整体や矯正施術を受けると、
その効果が最大限に発揮されます。
2.もっとも効果的なエクセサイズ
靴と足底板が準備できたら、
自分で矯正を行うこともできないことはありません。
自分で行うエクセサイズで最も効果のあるのは「つま先運動(つま先立ち運動)」です。
某女性アナウンサーが外反母趾を矯正するためにこれを実践し、
見事に外反母趾の矯正に成功したのは有名です。
その方法は
- まず壁に向かって立ちます。
手は軽く壁に当ててください。
この時に左右のカカトはくっつけます。 - この姿勢から両方のカカトをゆっくりと挙げてください。
このつま先立ちの状態を5秒キープします。
そしてゆっくりとカカトを下ろします。 - これを1セットとして、1回に10セット行います。
1日に朝夕1回ずつ実践してください。
これを毎日続けることによって、劇的に変わった方もいらっしゃいます。
ただしつま先立ちをしたときに、痛みが出る方は一度専門家に相談してから行ってください。

つま先運動
下記のページにこの方法について、詳しく書いておきました。
「つま先立ち運動とそのパワーアップ版で外反母趾を改善させる」
3つのパワーアップされた方法も書いています。
じつはこのパワーアップ方法よりもさらに効果的な方法があります。
これは当研究所で足底板を作った方々だけに指導している方法です。
ご興味のある方はご連絡ください。