
立っている時に足の指が地面に着かない状態を浮き指と言います。この浮き指の状態の足を持つ子供が増えています。
子供だけではありません。大人においても浮き指はごく普通に見られます。
そして浮き指は外反母趾、扁平足、ハイアーチ、足底腱膜炎、足の甲の痛み、ヒザの痛み、腰痛、肩こりなどとも深い関係があります。
ここでは浮き指がどういうものであるかを画像で見ていただこうと思います。
1.浮き指とは
「浮き指」の他にも「浮指」・「浮き趾」・「浮趾」という書き方をされていることがありますが、
すべて「うきゆび」と読みます。
「趾」というのは普通は「シ」、「あし」、「あと」と読みますが、
医学では「あしゆび」や「ゆび」と読ませることもあります。
意味は「足の指のこと」です。
「外反母趾」に使われている文字ですから、知っている方も多いかと思います。
英語では「floating toe」といいます。
「float」とは「浮く」とか「浮かぶ」という意味です。
このサイトでは分かりやすいように「浮き指」に統一していますが、
この浮き指が最近大変増えているという報告があります。
女性の3人に1人は浮き指であるとの記載も見られます。
立った姿勢で第1指(親指)から第5指(小指)まで、
すべての指が地面に着いていない場合もありますが、
5本のうちのいくつかが着かない場合もあります。
2.浮き指の画像
次の画像は当院に来られた方のうち、
スキャナーで足の裏の状態を撮ったときに浮き指が見られた方の画像の中のほんの数例です。
足首から先のトラブルだけではなく、すねやひざ、股関節、腰などにトラブルのある方の多くに
この浮き指が見られます。
足の裏の画像とともにどんな身体の症状を持つかを記載しておきました。
左の小指が浮いています。
外反母趾ではありませんが、左右の親指のつけ根が痛みます。
とくに左の方が痛みを強く感じます。
正座すると右のヒザの裏が痛みます。
左右の第2、3指以外は浮いているか、接地が弱い状態にあります。
左右のヒザに痛みがあります。
左足が外反母趾になっています。
また左第1~3指と右第5指(小指)が浮いています。
よく左母指のつけ根が腫れてきます。
また左指のつけ根全体の甲側と裏側に痛みが出ます。
左右ともに重度の外反母趾で、かつ多くの指が浮いています。
右の親指のつけ根に痛みが出ています。
また右の甲と足裏にも痛みが出ます。
さらに左股関節に違和感があります。
両足ともに外反母趾です。
また左右の第2、3指以外は浮いているか、接地が弱い状態にあります。
さらに両方の小指の外側および第3指のつけ根にタコがあります。
両方の親指のつけ根が痛く、両ヒザがボキボキなります。
前年にヒザの水を抜きました。
両側ともに強い外反母趾で、多くの指が浮いています。
親指のつけ根が両側ともに痛み、左右のヒザにも痛みが出ます。
腰痛も多少あり、さらに肩こりもひどいようです。
左右の足がともに外反母趾で、全部の指が浮いています。
親指のつけ根やその他のところにとくに痛みがあるわけではありません。
左右の足が外反母趾で、全部の指が浮いています。
歩くと左の親指のつけ根が痛みます。
また左ヒザの外側に痛みが出ます。
さらに若いころからよく腰痛が出て、今でも年中腰が重い状態です。
左右ともに外反母趾で、全部の指が浮いています。
右の外反母趾は手術を受けましたが、だんだん元に戻っているそうです。
歩くと左の第2、3指のつけ根が痛みます。
全部の指が浮いています。
若いころから肩こりがつらく、左右のスネにも痛みがあります。